------人は鍵を持つのではなく、それをさしのべるのだズーキー、
貴重な血の採取者は川面にかがみ
洗濯ものを石にたたきつける
母親をみおろす
空間で採取者は抽出する
十二部族の無言の行進を
無礼なシガーノートを
メソポタミア・ホテルを
タージ・マハールを
蜂飼いを
屋敷を司るあくなき夢見る者を
光の飾り付つけを……
認識は相対的で採取者と関わる者は皆
未来の洪水が血管を満たすのを感じる。スクリーンは救出を投影する……淡い銀の仲間……
イエスとクレオパトラの失われた歳月……時の夜明けより
掘り起こされた石板……迷宮上空のサーチライト。震
える糸の融解ルビー…:
採取者、抽出者がそれをすべて結び合わせる。まるで
ネコがじゃれるようにもつれた毛糸の玉を採取し送り出し
デトロイトのコルベットのように投げ
それが儀式のバベる息子の喉に着地する。
彼は叫ぶアーメン、オーメン。
彼の体液はすべすべの石に固まりそこに同期する文様とともに刻まれるのは
力のことば/光の動詞
谷間の歌と忘れられた歌い手
奴隷の足かせが笑う傷のように開き
解放の輝く顔
優しいパノラマ
権力以外に
権力はなし
そして共同体の時が
ズーキー
守護者
女王蜂と雄蜂を通じ
甘く遠い羽音がする
わたしたちの吐息がふくれあがる
わたしたちは反応の穴の中
守護者の鳴ソン的鍵がまわる
空は暗黒で
やぶが燃え
雄牛の壁
糸がもつれ
分裂して分かれ
人々は殺到する
部屋の熱のように
あふれる水のように
身を起こして手を振る
獅子の心臓のように
抱きしめて振る
さしのべる者ズーキーが
間に立ち
川面にかがむ母親と
野良で働く
父親を
見おろす。