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アサーション権
4.論理的な説明できなくてもいい権利


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アサーション権
4.論理的な説明できなくてもいい権利


論理的というのは、バラバラに見えることや、関係性がないように思えることに関連性や共通性を見いだして、いまだ明確に解明されていないことや、これから起こることを分析、高い確率で推察することです。
いわゆる思いつきではありませんが、論理的の反対のポジションに直感があります。

人間はどうしょうもなく非合理的な生き物ですが、合理的に物事を進めることで円滑な活動を展開しょうとします。
時に矛盾が生じるのは当然ともいえます。理屈で説明出来ないことが出てきます。

人間は勘やひらめきで行動してもいいのです。自分の行動に他者の承認が必要なわけではないので、自分の行動を言葉で説明できなくてもいいのです。時には直感がもっともすぐれた判断基準になることがあります。その説明を自分自身に問いかけても答えが出ないことはあります。

それは論理的でなくても体験の積み重ねでひらめくデータベースなのです。言葉で説明できなくても自分の内では整合性がとれていることもありますが、整合性がとれてなくてもいいのです。

ただ注意したいのは感情の表現はしてもいいけれど、感情的な行動は自分と周囲の人を傷つけてしまうことが多い点です。
感情的な行動を少なくする方法は、感情を言葉で表現することです。
感情を言葉にするには、まず自分の感情を認識します。ところが実はそれが結構、難しいのです。

感情的な行動をするひとは、感じたことをワンクッション、間を置いて、どういう行動をするのがいいか考えることがなく、感じたことをそのまま行動に移してしまう点で問題なのです。時間にすればわずかな間なのですが、自分の不安や不満に注目してしまい、どうするのがいいか相手目線で考えることを忘れてしまうのです。
考えて行動に移す場合は時間がありますが、その場合も感情的な決定をしてそれを行動に移しているだけなので、実際には自分の感情への注目だけで、ワンクッション、間を置いて相手目線で考えることが抜け落ちます。

相手目線で考えることは自分の感情を疎かにするわけではありません。
人は他の人との間で暮らしていますので、愛し愛され、信頼し信頼され、双方向のWIN-WINな良い関係を求めているのが自然体です。相手目線で考えることは自分の感情を正直に表現するためなのです。

しかし、人は価値観が違いますし、立場や境遇の違いがあるので、望んでもできないことがあるのが普通なのです。これは仕事しているときも同じで、思うようにならないことが山ほどあります。そのなかで精一杯生きて、表現し、限界とそこにいる人の距離を思いやるのが自分を大切にすることに他なりません。

ゲンキポリタンの実践サーティブの中心になっているスイッチチェンジ、つまり物の見方を変えて最善、最適な行動をすることです。

感情的な行動も論理的な説明ができないことが多いのですが、これは論理的に説明できないと言うより、的確にとらえることが苦手だからです。感情を認識する訓練を日頃からしていると説明できるようになります。この場合は、自分が最適な行動をとれるようにするために、自分に説明できるようになったほうがいいのです。

【ビジネスの現場からこんな意見が聴こえてきます。】


ここでいう論理的な説明について、事例をあげます。
かって私が会社勤めをしていたとき、自分の部下(店舗責任者)の様子に疑問と不安を感じた私は、非公式に食事の時間を用意し会談しました。会談と言っても、昔話などを交えて「最近どうよ?」というとりとめのない内容で緊張するな内容は一切ありませんでした。
しかし私は金銭トラブルとその原因となるような問題が潜んでいることを直感で感じました。
そこでその翌日、店舗に赴くアポをしました。理由は言わなかったのですが、その時刻に行くと留守でスタッフに所在を確かめると返答は「昼食に行ったままです」と何気ない返答です。その瞬間、彼は逃げたと思い、即、新幹線の駅と空港の駐車場を手分けして探す指示を出し、同時に家族に連絡をしました。

家族の方を含め、全員がなぜ?探しているのか疑問を持っていましたが、私が懸念したのは自殺と逃亡でした。結局、新幹線駅で発見でき、家族は理由も分からないまま途方に暮れるばかりでしたが、私は調査を続けて、そのプロセスを全部解明しました。数ヶ月後、連絡がとれ、家族と共に会いましたが、自分の判断に違いはありませんでした。

私は、このような事例を、数えきれないくらいほどたくさん体験してきました。自分でも霊感能力があるかのように思うことがあります。しかしそうではなく、自分は科学的、合理的だと思っています。
会社はたくさんの人間がいるのでドラマの置き場のような場所です。三面記事になるようなことは他人事ではなく、身近に起こるは確率の問題として当たり前ですが、そのひとつひとつに論理的な説明をしていては対処できません。
直感から追求して論理的な説明がつくというプロセスは珍しいことではなく、トラブルを未然に防ぐためには直感やひらめきは大切にしたいものです。

ある人間のひとこと、ひとつの冗談、ひとつの挨拶が、ただそれだけの意味でない瞬間があります。それは抱えた重みに耐えきれず助けを求める瞬間であることが少なくないからです。
直感やひらめきがどこから生じるかというと「人間」という生き物の原理原則だと思います。原理原則とは膨大なデータベースから導きだされた確率です。そのデータベースと、自分の目の前の現象を突き合わせると、確率から答えを発見できます。
注意力を研ぎすましていると、ほとんど狂いがない答えが出ます。仮に外れても危機管理の点で有効なのです。

大事なことは、単なる勘だからということで切り捨てず、自分の内に生じた直感を自分が信じられるかどうかです。
直感やひらめきは知と身体に続く第三の力として、マーケティング、マネジメント、危機管理に活用出来ます。

 

アサーション権について

アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利

ゲンキポリタンからのお願い

アサーション権の定義について、ご説明しています。言葉づらだけで解釈されることの無いようにお願いします。
言動、態度、表情、行動など状況の背景に隠された動機があることが少なくありません。動機の認識なしに、言葉づらのアサーション権を適用されるとひとを傷つけ、状況を悪くすることがあります。くれぐれもご注意ください。

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