自分の意見を主張しない権利とは、ノン・アサーティブでいる権利です。
これはとても大切な人権です。アサーティブの重要なポイントにひとつはニュートラルです。
つまり白か黒か、イエスかノーかで決めつけないないということで、他者の期待に応えなくてもいい権利や論理的な説明できなくてもいい権利に共通して通じています。
それでも「自分の意見を主張しない権利」をリストに入れるのは、「アサーティブ、アサーティブを学ぶと、アサーティブでなければならない」と決めつけたり思い込む方がたくさんいるからです。
アサーティブでなければならないと決めつけるのは、すでにアサーティブではありません。アサーティブであることは、ノン・アサーティブでいることも含めてなのです。
自分の意見を主張しない権利の行使には、それによる責任も引き受けます。
たとえば、自分が相手に頼まないことによって、相手がそれをしなかった場合、相手を責めたり恨んだりしてはいけないということです。
自分の気持ちを察してくれなかった、気配りしなかったと文句を言ってはいけないのです。