ひとりが好きだけど、誰かとコミットしたい。
ワイルドな人が好きだけど、やさしい人がいい。
お金儲けがしたいけれど、家族の団らんを多く持ちたい。
人は相反することを望みます。
それぞれに良さがあり、決め手に欠くというのは誰にもあること。
そのために自分の好きが分らなくなり、
分らないことで、自分の好きが分らないのは、
自分がフラフラしているせいだと
自分を否定的にとらえてしまうことも少なくありません。
しかし、それは全然おかしなことではなく普通です。
不足しているのは、好きを見つける技術なのです。
まず相反する好きを一組の「セット」にしておかないで、
スライスしてしまい、
ひとつずつ個別に、
メリット、デメリットを書き出してみます。
たとえば、「チームワークで成し遂げたい」という好きがあるなら、
チームワークで働くメリット、デメリットを列挙します。
次に、たとえばですが、
相反する好きである「スペシャリストとして単独行動で働きたい」場合の
メリット、デメリットを書き出します。
そうして自分の関心のあることをスライスしてリストアップしていくと、
自分にとって、なにがどんなメリットがあるのか見えてきます。
一方で、デメリットがあっても、それが好きということが出てきます。
これはすごく重要なことで、
どうしてもやりたいエネルギーが潜んでいるということです。
そういうことも、いくつもあると思います。
あるだけのこと全部のイメージを世の中から見つけます。
実在の人の場合もあれば、小説や映画の場合もあるでしょう。
それを並べて、ひとつずつ、好きのイメージをはっきりしていきます。
そのどこに惹かれるのか
ものを創る姿に惹かれるなら、どんなふうに創るのがいいのか?
ものを売るのに惹かれるなら、どんなふうに売るのがいいのか?
何をするかも大事ですが、
どんなふうにやるのかはとても大事です。
自分に合う行動パターンとは、「自分の好き」だからです。
どんなふうにするのが好きなのかによって、
逆に何ができるのか、何をしたいのかが見えてきます。
なにができるのかが分っても、
それをできる自分と、なりたい自分があるので、
やれる自分と、なりたい自分に分けます。
やれる自分は、いま始める自分です、
なりたい自分は目標になります。 こういう作業を繰り返いていくと、
何がしたいのか、どのようにしたいのか、はっきりしてきます。
たとえばジャック・ケルアックの「ON THE ROAD」という小説があります。
似たタイプに沢木耕太郎さんの「深夜特急」があります。
沢木耕太郎さんがジャック・ケルアックが好きで
同じような行動をとったのかどうか知りませんが、
自分の好きなことを模擬するのもありです。
旅を小説にするにしても、旅が好きなのか、小説が書きたいのか、
切りはなすと全然違うことです。
小説を書くスタイルとして旅をしたいのか。
こんなふうに考えると、
いままで世の中になかったことをコラボレーションすることもできます。
旅を小説にする場合、文章を書くスキルは
どこで身につけるかという問題があります。
文章を書くとは、考えや感じたことを言葉に置き換えることですから、
考える力、感じる力を身につけないと旅に出ても何も駆けない。
旅に出るまえに、どんどん本を読む。
読んだ本を書き薄すことも必要です。
典型的な模擬そのものですが、
模擬でもいいからどんどん読み書きすることです。
続けていくと、やがて自分オスタイルが発見できるようになります。
いくらでも試すこともできます。
毎日の町内のできごとでもいいからどんどん書く、
ブログにアクセスしてどんどん書くということで力をつけられる。
どんなことをしても、ものにならない期間というのは絶対にあります。
その間は孤独感に苛まれるかも知れません。
( モチベーション 参照)
孤独感が気にならないほど好きだったら越えていけるけど、
そこまで好きでない場合が多い。
先にあげたように相反する志向があったりするからです。
それを乗り越えるには、もっと好きになったらいい。
もっと好きになるのはその分野のスキルを高めることです。
自分がスキルを高めるのを、 後からあきらめが追いかけてくるような状態が起こります。
その対策はあります。
追いつかれないように自分がスキルを高めるスピードアップをします。
それは、ひたむきに時間を投入するしかない。
そうするとまず追いつかれることはありません。
【自分の好きを見つけるために】・・・
1)自分の好きを全部リストアップする
2)それらのメリットとデメリットをリストアップする
3)リストアップした結果から、もう一度好きを選び直す
4)好きのモデル(どんなふうに、誰のように、なにを)を
リストアップする
5)モデルのように、やれる自分となりたい自分を見つける
6)やれる自分から始めて、なりたい自分に向かう
7)あきらめに追いつかれないように、自分のスキルを高める
それだけやったら、自分がなにかを発見しますので、
投資した時間は貴重な「なにか」を自分に返してくれます。