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JOHNNY.B.GOODE
ジョニー・B・グッド

ジョニー・B・グッド
ずっと南のルイジアナ、ニューオリンズのすぐ近く
常緑樹の森の山の中
土と木でできた小屋があったとさ
そこに住むのはジョニーB・グッドという田舎っぺ
読み書きもロクにできないが
ギターだけはベルを鳴らすみたいに上手かった

Gogo,go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo,
JohnnyB.Good

おふくろは言ったよ、いつの日か
立派なバンドのリーダーになれるって
日暮れと共に人々が
ジョニー・B・グッド、おまえの演奏を聴きに遠くからやってくる
そしてきらめくネオンには
「今夜、ジョニー-B・グッド公演!」

おふくろは言ったよ、いつの日か
立派なバンドのリーダーになれるって
日暮れと共に人々が
おまえの演奏を聴きに遠くからやってくる
そしてきらめくネオンには
「今夜、ジョニー-B・グッド公演!」

Gogo,go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo,
JohnnyB.Good

おふくろは言ったよ、いつの日か
立派なバンドのリーダーになれるって
日暮れと共に人々が
おまえの演奏を聴きに遠くからやってくる
そしてきらめくネオンには
「今夜、ジョニー-B・グッド公演!」

Gogo,go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo
Go Johnny,gogo,
JohnnyB.Good

世間の奴はお前をダメな奴と考える、だが、そうじゃない、お前にはお前にしかできない役割がある、行け、行くんだ、ジョニー、行くんだ!それをやり遂げるんだ。
<ジョニー・B・グッド>は自分の人生に向かう自分への愛の歌だ。
そしてやさしくなれることがどれほど大切かを教えてくれる曲だ。

エルヴィス、最後の映画にしてゴールデン・グローヴ、ベスト・ドキュメント受賞の『エルヴィス・オン・ツアー』のオープニングに使われる楽曲。誰もが聴いたことのあるロックンロールの名作のひとつ。ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパンで毎日使用されている曲。

成功したロックンローラーである自分を夢見るジョニー。
そしてこの曲が歌われる時に、パフォーマー、大抵はこの曲の創造主チャック・ベリーなのだが、彼にあわせて「ゴー!ジョニー!ゴー!」の合唱が起こる。合唱している観客、正しくはともだちが、チャック・ベリーが生涯をかけて求める、アメリカの正義であり、彼等こそがロックンローラーなのだ。
しかし------ジョニーとは誰なのか。工事中の道路に立っている人の形をした看板に代表されるジョニー。名無しの権兵衛への愛情たっぷりのニックネーム。つまりチャック・ベリーその人自身であり、エルヴィス・プレスリー自身である。当然ながらチャック・ベリーの<ジョニー・B・グッド>と、エルヴィスの<ジョニー・B・グッド>は同じ楽曲でありながら、ジョニーは全く別人だ。

チャック・ベリーのジョニーは身のこなしが軽い。ギター一本、旅から旅、災難にあうことを避けるためにも、コンセントとハンバーガー以上は求めない。市井のバックバンドが濃度の高い楽曲に挑戦する。電気ギターの魔法。どこの町でも人々は「行くんだ、ジョニー」と汗を飛び散らして叫んでくれる。その言葉を聞くためにアヒルになってみる。白人の興奮。この国で自分が売られることがないようにするために、上質であることを感じるために特別なギターの演奏技術を発明した。

コンサートが終われば、大きなアメ車に最高の気分を押し込み、一人占めしながら、自分で運転して立ち去る。しっかり貯め込んだ金でハイド・パークのような家を買った。大きな車で広大な隠れ家を走る。
いつだって隠れる場所を用意しておかないと、ある日突然にまた「あの黒いアヒルをつかまえろ」と言い出す奴がいるかも知れないからだ。祖先を売り、無実の自分を監獄に収監したこの国を愛されたいと願いながらも、信じていない。
いつか隠居したら永年の夢だった白人になって、エルヴィスと遊ぶ時も愉しみにしていた。それまではチープなロックンロール・コンサートで稼ぐために旅をする。無名時代のブルース・スプリングスティーンもバックを務めた。あまりの無頓着を見兼ねたキース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)は、自身がバックに入りバンド作りに一役買った。叩かれ罵倒され、頭を抱えながらもキースは自分のココロを音楽と人間の為に差し出した。

キースが授業中に、エルヴィスにインスパイアされ、ジョニーになる夢を見ていた1959年、ロックンロールは壊滅状態に追い込まれた。国家権力が動いたような印象があるほど事件は短期間に相次いで起った。
ロックンロールは人種差別問題を一層表面化させることを手伝った。公民権運動が過激になっていく気運にあってロックンロールはアメリカの世論を2分した。
反対派にとって悪魔の王子のような存在だった、”キング・オブ・ロックンロール”エルヴィスが徴兵され、最前線を留守にした1959年、ラジオ局はレコード会社から曲を放送するための賄賂を受理していたと一斉に告発される、「問題になるような大した金額じゃなかったし、それはロックンロールだけのことでもなかった」とDJたちは証言する。ジェリー・リー・ルイスは若すぎる従妹との結婚でパンシングを受け、リトル・リチャードは神父になり、バディ・ホリー、エディ・コクランは事故で他界した。同じくジーン・ヴィンセントも事故で半身不随の重傷。そしてチャック・ベリーは女性がらみのでっちあげに近い事件で連邦刑務所に投獄される。時代を切り開いた眩いほどに素敵だったロック群像は前線からの撤退を余儀無くされた。

ふたたびロックがゲンキを出すには、ロカビリー全盛当時10代に達していなかったこどもたち、たとえばビーチ・ボーイズが成長の証、独立の証として、ロックンロールの継承者の証として<ジョニー・B・グッド>のイントロを、62年にそのまま<ファン・ファン・ファン>で使うまで待たなければならなかった。その後ロックはビートルズたちの出現によってエルヴィスたちの作った文化を文明として世界に定着させた。

エルヴィスは、70年代に自分の人生をもう一度生きようとした時、この曲をレパートリーに入れた。しかし気をつけろ。ジョニーはまだ旅に出ていないことを。ジョニーは空想の世界に浸っているだけだ。エルヴィスのジョニーとは誰だ。
チクショー!また冗談にひっかかった。エルヴィスのジョニーはエルヴィス・アーロン・プレスリーじゃない、エルヴィス・プレスリーのことだ。しかもエルヴィス・プレスリーのコピーだ。エルヴィス・アーロン・プレスリーは自分の人生に自分のコピーを捧げることを決めたのだ。
自分の人生をまるごとジョークにするつもりだったのか?あろうことか、その時エルヴィス・アーロン・プレスリーはステージの下で、ジェームス・バートンのギターに合わせて「行け!行くんだ!ジョニー」と握り拳を天向けて突き出し叫んでいる。ライブの歓声の中に、エルヴィスの声がする。突進することを夢見て叫んでいる連中の隣にいる。

エルヴィス・プレスリーのコピーが熱唱している姿に熱くなったエルヴィスは、やがてジョニーを「約束の地」に向かわせることを決め、<約束の地>でロックンローラーの誠実を再現する。そこではギターもピアノもドラムも一緒になってジョニーの痛みも喜びも期待も不安も分け合っている。それはチャック・ベリーが<ジョニー・B・グッド>で本当に言いたかったステージ下のロックンローラーの物語であり、この国に期待した「人間の正義」の物語なのだ。

エルヴィスが混乱を抜けてふたたび本当に自分を生きてみようとした時、悲しいことだが、身体が病魔に蝕まれていた。
自身の混乱はそのままに作品の混乱にも及んだが、プロ野球のピッチャーがよくやるように速球派から技巧派への転身を図るように、声質に変化が生じ、かってのような声が出なくなっていたエルヴィスは、<アンチェインド・メロディ>や<心の痛手>などで新境地を開いた。
それも束の間だったが、エルヴィスはロックンロールへの愛情を最期まで貫いた。
アメリカで生きる権利を自力で戦いとった男は決してジョニーに背中を向けなかった。チャック・ベリーの真実を汚すことはしなかったのだ。それはエルヴィス自身の真実でもあった。

「行け!ジョニー、行くんだ!」きっと星条旗はお前を裏切らない。
それはいまも鳴り響いている。

 

Way down in Louisiana close to New Orleans
Way back up in the woods among the evergreens -
Stood a log cabin made of earth and wood
Where lived a country boy name of Johnny B.Goode
Who never ever learned to read or write so we
But he could play the guitar just like ringin' a bell

★Go go, go Johnny, go go, Go Johnny, go go
Go Johnny, go go, Go Johnny, go go,
Johnny B.Goode

☆His mama told him, someday you would be a man
And you will be the leader of a big old band
Many people comin' from miles around
To hear you plav music when the sun goes down
Maybe someday your name will be in lights
Saying "Johnny B.Goode tonight!"

Go go, go Johnny, go go, Go Johnny, go go
Go Johnny, go go, Go Johnny, go go,
Johnny B.Goode

His mama told him, someday you would be a man
And you will be the leader of a big old band
Many people comin' from miles around
To hear you plav music when the sun goes down
Maybe someday your name will be in lights
Saying "Johnny B.Goode tonight!"

Go go, go Johnny, go go, Go Johnny, go go
Go Johnny, go go, Go Johnny, go go,
Johnny B.Goode

ジョン・レノンが「チャック・ベリーは最高のロック詩人だ」と語ったように、チャック・ベリーの芸術の真実は詩にある。実はジョニーはギター以上に読み書きが得意だったのだ。


 



エルヴィス30ナンバー1ヒッツ
ELVIS 30#1 HITS
2002年9月25日全世界同時発売

1. Heartbreak Hotel/ハートブレイク・ホテル
2. Don't Be Cruel/冷たくしないで
3. Hound Dog/ハウンド・ドッグ
4. Love Me Tender/ラヴ・ミー・テンダー
5. Too Much/トゥー・マッチ
6. All Shook Up/恋にしびれて
7. Teddy Bear/テディ・ベア
8. Jailhouse Rock/監獄ロック
9. Don't/ドント
10. Hard Headed Woman/冷たい女
11. One Night/
ワン・ナイト
12. A Fool Such As I/ア・フール・サッチ・アズ・アイ
13. A Big Hunk O' Love/恋の大穴
14. Stuck On You/本命はお前だ
15. It's Now Or Never/イッツ・ナウ・オア・ネヴァー
16. Are You Lonesome Tonight/今夜はひとりかい?
17.
Wooden Heart/さらばふるさと
18. Surrender/サレンダー
19. His Latest Flam! e/マリーは恋人
20. Can't Help Falling In Love/好きにならずにいられない
21. Good Luck Charm/グッド・ラック・チャーム
22. She's Not You/あの娘が君なら
23. Return To Sender/心のとどかぬラヴ・レター
24. Devil In Disguise/悲しき悪魔
25.
Crying In The Chapel/クライング・イン・ザ・チャペル
26. In The Ghetto/イン・ザ・ゲットー
27. Suspicious Minds/サスピシャス・マインド
28. The Wonder Of You/ワンダー・オヴ・ユー
29. Burning Love/バーニング・ラヴ
30. Way Down/ウェイ・ダウン

Bonus Song: A Little Less Conversation (Radio edit)/
ア・リトル・レス・カンヴァセーション(ラジオ・エディット)

ボーナス・エンハンストCD 収録ビデオ
1. A Little Less Conversation (Original)  ア・リトル・レス・カンヴァセーション(オリジナル)
2. A Little Less Conversation (Extended Remix) ア・リトル・レス・カンヴァセーション(JXLリミックス)
3. A Little Less Conversati! on (Music Video) ア・リトル・レス・カンヴァセーションMTVビデオ・クリップ

 

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