「人生は変えられる」
まず、そのことを強く胸に刻みましょう。
ゴタゴタ続きの人生を歩んでいるのには、理由があります。
その原因は「自分」にあります。
でも、決して自分を責めないでくださいね。
会社勤めしていて、たくさんの部下を持った経験で言うのですが、業績やイベントの不振の理由を説明する場合、「当事者は自分の責任です。頑張ります」と言います。
なるほどそう言ってしまうと簡単ですが、現実はそうではありません。
なんらかの具体的な理由があります。
やり方に間違いがあります。
だからどこを間違えているのか、間違い探しをします。
実は小さな間違いなのですが(大きな間違いはしません)それが決定的に影響しています。
小さな間違いを発見して修正すると見違える結果になります。
人生だって同じなんです。
不器用女子だって、不器用ではないのです。間違いを正せば、見違えるほど素敵女子に変身します。
では不器用女子が、どのようにすればハピハピ、キラキラになるか、順番に説明していきますね。
自動思考(Automatic Thought)
人は慣れ親しんだ感情や考え方を簡単に手放すことはできません。
その理由のひとつに「自動思考(Automatic Thought)」があります。
自動思考は、環境に対応するために、毎日の繰り返しで自然に育まれます。
自動思考は、本人の意思とは関係なく、勝手に湧き上がる思考です。
ポットのなようなもので、自動生成されます。
話をしていると、すぐに否定的な反応を言葉にして表現する人がいます。
すごく頭の回転が速い人のように映りますが、回転しているわけではないんです。
自動思考なので速いのです。つまり「なにごとにも否定的」な癖がついているだけです。
誰かが前を歩いただけで、否定的になっている人っているでしょう。
「年寄りは頑固だ」って言いますが、そんなことないのです。
長い間否定し続けて、否定しか頭にないだけです。
単なる脳内の電気信号の反応です。
すでに、そこには「人間はいません」、人間の形をした物体があるだけです。
若い女子がそうはなりたくないですよね。
なんで、そうなるの?
身体の歪みがあるように、心にも歪みができる
同じことは「身体」に発見することができます。
私たちは自分ではまっすぐ立っているつもりでも、大抵の場合、歪んでいます。
なぜなら、身体にどこも痛みがない人はいないからです。
日常生活で痛みを感じないのは、痛みを感じないように微調整しているからです。
歪みは守るための手段です。
それと同じことが、心の部分でも起こっているのです。
長い月日の間に内面で無意識に形成されているので、歪みに気がつきません。
「思い込み」「決めつけ」
思い込みがあり、思い込みが長く続けば続くほど、現実社会にうまく対応できなくなります。
たとえば家庭内で虐待や混乱があると、虐待を働いていない親から「誰にも言うな」と注意されることはよくあることです。
さらに「感謝しなさい」と恩を着せられると、子どもは自分の感情と懸け離れた感情をインプットされるので、自分がおかしいのか、自信が持てなくなってきます。
当たり前ですが、このような環境で長く暮らしていると、成人しても自分の感情に自信が持てなくなります。
チヤホヤに弱い
だからと言って「自分」が消えてなくなるわけではないので、比例するかのように、チヤホヤされると嬉しくなります。
すると求められるままに恋愛関係に陥ったりしますが、相手を見極める能力が不足していることと、生育環境から抜け出したい欲求から、若くして結婚してしまうケースが多くなります。
そこで生育環境の再現が起こりがちですが、慣れ親しんだ感情、考え方と親和性が良いので我慢してしまいます。
自尊感情が低い
逆にチヤホヤではなく、人格を認めて尊重されると、生育環境の影響で自尊感情が低いこともあり、ネガティブな「決めつけ」が働き、率直に受け入れることができなくなってしまいます。
思い込みや決めつけが強いと、簡単なことでも結論が出せなくなります。
同じことをいつまでもエンドレスに考えてしまい結論が出せなくなります。
それを後押ししているのが、「白か黒か」「すべてか無か」の発想です。
「白か黒か」「すべてか無か」
「白か黒か」をはっきりさせないと動けない「すべてか無か」の機能は、子ども時代の体験が生んだ副産物です。
アルコール依存症者は、酔っ払った時のエピソードで罪責感情を持っています。
しかし、再び酔った時には、縛り付けていた怒りの紐がゆるんで、手当たり次第に人や物に八つ当たりして怒りを表現してしまいます。
たとえば、「お前はいい子だね」と優しく可愛がっていたかと思うと、アルコールが入ると突然「出て行け!」と暴れ狂う。
子どもにすれば、すべて間違っているのか、すべて正しいのか。
白から黒へ、左から右へへ、極端から極端へと追いやられるわけです。
この思い込みが身についてしまっているので、尊重されても、いつ裏返るか判らない。
きっと裏があると決めつけて安心して受け入れられないのです。
安心を得るために試しますが、これで安心と思える終わりがないので、同じことをいつまでもエンドレスに考えてしまい結論が出せなくなります。
世の中は白でも黒でもなく、すべてでも無でもなく、一歩一歩、よりよくなるために進んでいくものだという感覚が判らないのです。
頭で知って、持ちたくても実感として持てなくて苦しみます。
病だと認識するのがはじまり
このような「白か黒か」「すべてか無か」の傾向は経営者にも少なくありません。
結果が先に示されないと動けないので、会社は沈んでいきます。
これはある種の病といってもいいでしょう。
病ですから、治療が必要です。そして治療をすれば回復します。
病だと認識するのが「回復」の始まりになります。
では、どのように治療したらいいのでしょう?
それが次です。
認知モデル(思考のパターン)を変えるようにします。
認知モデル(思考のパターン)
認知モデル・否定的な考え方に到達するパターンがあります。
- まず、出来事が起こりある状況が生まれます。
この出来事を認知します。 - 出来事(あるいは状況)を否定的に認知するか(とらえるか)、肯定的に認知するか(とらえるか)で、感情(気持ち)が変わります。
ほとんどの人は自動思考なので、同じパターン(くせ)で認知します。 - 否定的な認知をすると、感情(気持ち)は、認知にひきずられるように、否定的になります。
- その結果・行動も否定的になります。
パターンそのものはシンプルです。認知の段階がポイントですね。
だから、判断(結果・行動)を肯定的なものにするには、認知を変えるしかありません。
感情(気持ち)を変えようとしても、認知の後なので、認知を変えないと感情(気持ち)も変えられないのです。
11の決めつけと自動生成パターン
認知(とらえかた)の主なパターンです。
- 白黒思考
- 過度の一般化
- 心の色眼鏡
- マイナス思考
- レッテル貼り
- 結論の飛躍
- 感情的決めつけ
- べき思考
- 自己中心思考
- 拡大思考
- 過小評価
たとえば、自動思考でトレーニングを積んで「ルールに厳格な人(くせ)」になっている人は、信号無視の歩行者や自転車に遭遇する(認知する)と8番の「べき思考」が働いて、イライラします。怒りの感情が働いて「世の中はこんな奴ばかりだ」と怒りに影響を受けた行動をとりがちになります。
そのままだとそのままなので、「どういう考え方で過ごしたいのか」から逆算して、「認知の仕方」を「結果」になるように修正するトレーニングをします。
現在の判断パターンは、長い年月の自動思考の末のことなので、トレーニングも時間がかかりますが、やり方で大幅に短縮が可能です。
次回はその点について説明します。
まとめ
ポイントは、認知の仕方です。
ここが自動思考で、なにかにつけ働いたせいで、癖(くせ)になっています。
自動思考すればするほど、頭の中で話しているので、こびりついてしまっていて、自動的に反応します。
ここを修正するにはトレーニングあるのみです。
なぜなら、長年間違ったトレーニングをしたので、是正したトレーニングで修復するしかないからです。
身体の歪みを直すように、心の歪みも直します。
「ラ部」は人生100年時代の不器用女子を守ります。
睡眠は食欲・性欲・睡眠欲と言われるように人間の三大欲求のひとつです。しかし最も関心の低い扱いをされてきました。睡眠障害、睡眠負債が健康を害しています。運動には関心が高くなりましたが、同じように「攻めの睡眠」が必要です。
いきいきゴエス協会では、ひとりでも多くの人に、良い習慣を身につけていただくために、「スリープアスリート認定制度」を導入しました。
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