ショーティ・ロングのピアノとビル・ブラックの ベースのコンビネーションの良さにノックアウトさせられてしまう。エルヴイスのエモーショナルなボーカルか実に素晴らしい。 B面に<あなたを離さない>を収録した。
座って泣きたい
/I’m Gonna Sit Right Down And Cry (Over You)
エルヴィス は、<座って泣きたい>をレコーディングしらロイ・ハミルトンの大ファンだったが、残念ながらロイ・ハミルトンは1969年7月20日に亡くなり、エルヴィスがロイに譲った<Angelica>が最後のシングルとなりました。
エピック時代の彼流の「ロックン・ソウル」を編集した“Don’t Let Go”には、エルヴィスがカバーした <I’m Gonna Sit Down and Cry (Over You) >とか <Crazy Feelin’> 、<That’s All Right>、<I’m Gonna Move to the Outskirts of Town> などがあります。「ソウルの女王」アレサ・フランクリンで有名な<You’ll Never Walk Alone> はミュージカルの「回転木馬」が元歌で、ロイ・ハミルトンはオペラの舞台のようにドラマチックに歌い上げています。歌詞が魂の救済といったゴスペルにも通じる所があるせいか黒人にも気に入られ、R&Bやソウルの歌手も歌っていたりしています。
1969年、エルヴィスとロイはメンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオで出会いました。二人は共にチップス・モーマン(Lincoln “Chips” Moman)がプロデュースしており、夜はエルヴィス、昼間はロイがセッションをしていました。、
エルヴィスは、少年時代のアイドルだったロイが、日中同じスタジオで録音していることを知って興奮しました。エルヴィスはロイの歌を聴くために早めに到着することもあったということです。
コロムビアの傘下であるエピックという大手にいたこともあってロックンロール・ブームにかこつけた人達と映画で共演したそうです。また彼のディナー・ショーの様子を撮った写真を見てみるとオーケストラも客席も黒人中心で、R&Bの一般に騒がしいイメージとは異なる大人の雰囲気が好きな黒人達もいたことが伺えます。エルヴィス が目指していた本質がうががいしれそうです。
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