エルヴィス・プレスリー「アイル・ビー・バック」

エルヴィス・プレスリー 特選ソングス

クリスマスが来て映画館にエルヴィスが帰ってきた。
ジャンプスーツの背中しか見えなかったのに、突然こちらを振り向いたような気がして、なんとなくこちらがバツが悪いのは忘れていたからか。
なにはともあれ、クリスマス・シーズンに大スクリーンで、没後30年を迎えて熱唱しているのだから、すごいとしか言いようがない。
クリスマスだから、楽しい歌を聴きたい。
24日は、天気も悪く、どんよりした空を見ていると、気が滅入った。
バタバタと仕事をしているにしても、天気が悪いと気が滅入る。
せっかくのクリスマス・イブだから、映画館の「エルヴィス・オン・ステージ」に対抗してホーム・ロードショウだ。
我が家のシーツのスクリーンでは、「ハレム万才」「カリフォルニア万才」「スピードウェイ」豪華3本立マラソン上映。

いいな、エルヴィスはいいな。それに、このなんとも内容のない映画ならではの楽しさが、たまらなくいいなと思う。
だからこそエルヴィスが目立つ。それでいのだ、天下泰平の気分になれる。

どれも見せ場があるが、特にカリフォルニア万才」のファイナル・シーンが好きだ。

“アイル・ビー・バック“とエルヴィスが唱う。

 

https://youtu.be/JCzt3pSkLYU

 

隣のドラムを叩いている女の子がカッコいい。
映画の途中でも、目立っていた娘。きれいでかわいい。エルヴィスを引き立てている。
でもエルヴィスを喰うように奮闘しているのは新人ゆえの野心か。目立っていて、かわいい。彼女はその後、どんな人生を送ったのか少し気になる。
しかし場面の愉しさが、何もかも吹き飛ばす。エルヴィスの取ってつけたような振り付けが拍車をかける。

アイル・ビー・バック(邦題題題:ひとりに戻ろう)」に狂っていたところへ、プレスリリースが舞い込んできた。

レディメイド・ディグス・エルヴィス!
エルヴィス没後30年日本独自企画

レディメイド・ディグス・エルヴィス!

叩けタンバリン、カリフォルニア万才(原題:スピンアウト)、ストップ, ルック・アンド・リッスン(邦題:カリフォルニア野郎)、ダブル・トラブル、オールド・マクドナルド、ミニ・スカートのお嬢さん、心から愛してくれたなら、フー・ニーズ・マネー、ヘイ!ヘイ!ヘイ!・・・
ケネディ暗殺、キング牧師暗殺、ベトナム戦争など暗い世相に合わずに、低迷期に入ってしまったエルヴィス映画とともに埋もれた感のあった傑作、佳作にスポットライトが火を点すような内容だ。

それは「スイムで行こう」「ボサノヴァ・ベイビー」に代表されるように、メッセージなんてないけれど、それ以上に強いメッセージを内包することになった曲たち。
真にエルヴィスの魂を通過したことで、命とアートを宿して、古来から人々が愛してきた歌の力。

「レディメイド・ディグス・エルヴィス!」ジャケットがすべてを語りつくす。

エルヴィスのチョコレート

クリスマスに、アメリカから少し仲違いをしていた友人からプレゼントが届いた。
エルヴィスのチョコレート。
エルヴィス・チャネルを聴きながら、思い出しているとコメントが書かれていた。

 

不安が人を苦しめる。不安を忘れさせるものを人々は好む。

メッセージを超えて、肩を抱きしめる力のある声が脳天気な映画から聞える。
人はステレオタイプの選択をしてはいけないとエルヴィスの声が考えさせる。

エルヴィス万才!sの歌声を必要とする人と必要としない人の両方にインパクトを与えながら
ハリウッド色に染まりきれない自分を突き動かして、アメリカンエッセンスがスイングする。
少しブルージーな「アイル・ビー・バック(邦題:ひとりに戻ろう)」は、タイトル通りにカッコいい。

セクシーなボーカルがさすがの「アダムと悪魔」や「スモーガスボード」などどれも聴きごたえ十分。
「スピンアウト(カリフォルニア万才)」は。のら猫の手も借りる屈指の傑作だ。

オリジナル・サウンドトラック ダブル・フィーチャーズ・シリーズ
「カリフォルニア万才」「ダブルトラブル」

1. カリフォルニア野郎
2. アダムと悪魔
3. 君は僕のもの
4. イエスを言うな
5. 恋はOK?
6. 浜辺の小屋
7. カリフォルニア万才
8. スモーガスボード
9. ひとりに戻ろう
10. ダブル・トラブル
11. 心から愛してくれたなら
12. 恋が出来たら
13. ミニ・スカートのお嬢さん
14. 夜の町
15. オールド・マクドナルド
16. アイ・ラヴ・オンリー・ワン・ガール
17. もっと世界中を見たい
18. 長くはないね

ダブル・フィーチャーズ}シリーズ第2弾のうちの1枚。『カリフォルニア万才』(66年)と『ダブル・トラブル』(67年)の主演作を2イン1。多彩なリズムを見事にうたいこなすなど,サントラとはいえエルヴィスならではの才能がしっかり刻まれている。(AMZON 掲載~「CDジャーナル」データベースより)

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エルヴィス・プレスリー主演作品「カリフォルニア万才」

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