好きだよ、ベイビー/C’mon Everybody:1964

全映画研究

エルヴィスの声のロックな掠れ具合が素敵です。しかも全編通してラフな感じが最高!
<ハートブレイク・ホテル>や<ハウンド・ドッグ>に間に合わなかった遅れてきたヒトにエルヴィスが捧げるような熱唱がガソリンとタイヤ棍と共にアメリカらしい音を響かせてやってきます。

映画『ラスベガス万才』がロードショー公開された年は、丁度日本では小林旭の歌う<自動車ショー歌>がヒットしていました。お金のない私は入場料100円の入れ替えなしの名画座でひとりプロモーションしていました。それもこれも体育館のシーン見たさに・・<好きだよ、ベイビー>は<ロカ・フラ・ベイビー><ボサノヴァ・ベビー>と並ぶベイビー3部作のひとつでした。

好きだよ、ベイビー/C’mon Everybody:1964

Come on everybody and snap your fingers now
Come on everybody and clap your hands real loud
Come on everybody take a real deep breath
And repeat after me
I love my baby, I love my baby
Hey, hey, hey and my baby loves me
Come on everybody and whistle this tune right now
Come on everybody and stomp your feet real loud
Come on everybody take a real deep breath
And repeat after me
I love my baby
I love my baby
Hey, hey, hey and my baby loves me
There ain’t nothing wrong with a long haired music ・・・
Like Brahms, Beethoven and Bach
I was raised with a guitar in my hands
And I was born to rock
Come on everybody and turn your head to the left
Come on everybody and turn your head to the right
Come on everybody take a real deep breath
And repeat after me
I love my baby
I love my baby
Hey, hey, hey and my baby loves me
There ain’t nothing wrong with a long haired music

Like Brahms, Beethoven and Bach
I was raised with a guitar in my hands
And I was born to rock
Come on everybody and turn your head to the left

Come on everybody and turn your head to the right
Come on everybody take a real deep breath
And repeat after me
I love my baby I love my baby
Hey, hey, hey and my baby loves me
My baby loves me, my baby loves me, my baby loves me
I said my baby loves me

さぁ みんな、指をならして さぁ みんな、手を叩いて
さぁ みんな、深呼吸して  俺に 続いてくれ
好きだよ、ベイビー、
好きだよ、ベイビー
ヘィ、ヘィ、ヘィ、
彼女も俺が好き
さぁ みんな、口笛を吹いて
さぁ みんな、足を踏み鳴らして
さぁ みんな、深呼吸して

俺に 続いてくれ
好きだよ、ベイビー
好きだよ、ベイビー
ヘィ、ヘィ、ヘィ、彼女も俺が好き
クラシックも悪くないが
ベートーベン、バッハらの 
俺は ギターを手に育った ロック野郎さ
さぁ みんな、頭を左へ 
さぁ みんな、頭を右へ
さぁ みんな、深呼吸して
俺に 続いてくれ
好きだよ、ベイビー
好きだよ、ベイビー
ヘィ、ヘィ、ヘィ、
彼女も俺が好き クラシックも悪くないが・・・
ベートーベン、バッハらの
俺は ギターを手に育ったロック野郎さ
さぁ みんな、頭を左へ
さぁ みんな、頭を右へ
さぁ みんな、深呼吸して
俺に 続いてくれ
好きだよ、ベイビー
好きだよ、ベイビー
ヘィ、ヘィ、ヘィ、
彼女も俺が好き
彼女も俺が好き
彼女も俺が好き、
彼女も俺が好き
彼女も俺が好きだってさ

Rock’n Roll?

ロックンロールしているかい?

さぁ みんな、頭を左へ
さぁ みんな、頭を右へ
さぁ みんな、深呼吸して
俺に 続いてくれ
好きだよ、ベイビー!

ロックンロールとは、野性に戻ることです。

人生は選択の連続です。
つまり使った人生より、使わなかった人生の方が放棄され、山済みにされているのです。
たとえば異性に魅力を感じるたびに恋をしていたら、限りない数になり、結婚生活を過ごせなくなります。必然で自分を抑えることになります。煩悩に身を焦がさずに冷静に世を見つめたらどう生きるべきかを大自然は答えてくれます。

では、どうすればいいのでしよう。それに答えをだしたのが、お釈迦様です。
「あるがまま」の自分を大切にするお釈迦様は史上最強のロックンローラーです。

映画『ラスベガス万才』は、「疑惑の影」のサリー・ベンソンのシナリオを「バイ・バイ・バーディー」のジョージ・シドニーが演出した歌と踊りの青春ドラマ。撮影は「バイ・バイ・バーディー」のジョセフ・バイロック、音楽は「けっさくなエディ」のジョージ・ストールが担当、デイヴィッド・ウィンタースの振付。製作は「ペペ」のジャック・カミングスと監督のジョージ・シドニー。
「バイ・バイ・バーディー」でアン=マーグレットを主演で使った経験のあるジョージ・シドニー監督は魅力を引き出すことに成功しており、特に<好きだよ、ベイビー>が歌われる体育館のシーンはエルヴィス&アンのあるがままの魅力力全開となっている。

ロックンロールは器

ロックンロールは、生きる姿勢だというヒトがいます。姿勢を作っているのは器だからです。
ロックンロールという器に入れると、姿勢が矯正されて「あるがまま」の自分を取り戻せるのです。

矯正される前に、執着心が取り除かれないとなりませんが、これができないのが人間なのです。障害になっているのが「愛情への希求」です。生きる力の原泉だからです。

なので、優秀なロックンローラーは、バラードの名手なのです。

コメント