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死ぬまでに聴きたいエルヴィス100曲
ワークス・オブ・エルヴィス・プレスリー
1963年に公開された『ヤング.・ヤング・パレード(原題:ワールドフェアの出来事)』はシアトルの世界博覧会を舞台に、プレスリーが歌いまくるエルヴィス映画。MGM映画だが、これまでパラマウント映画専門だったノーマン・タウログ監督(G.I.ブルース、ブルー・ハワイ)を起用したところにMGM映画の本気度を感じる。MGMはパラマウントに比べるとエルヴィスを描く上で見劣りしていた。製作: テッド・リッチモンド 監督: ノーマン・タウログ 脚本: サイ・ローズ/シャーマン・ジャコブス 撮影: ジョセフ・ルッテンバーグ 音楽: リース・スティーヴンス共演
出演: エルヴィス・プレスリー/ジョーン・オブライエン/ゲイリー・ロックウッド/イヴォンヌ・クレイグ/カート・ラッセル
『エルヴィス』にも使われた<綿菓子の国>は12作目の映画 🎵きっとどこかで運命の女性が待っている🎵で始まるご機嫌な『ヤング・ヤング・パレード」挿入歌。エルヴィスが当時開催されていたシアトルの万博会場を体験(実際にロケしている)、その運命の女性はなんと!アラモ砦でメキシコの大軍と戦うディキンソン夫人!正統派美女ジョーン・オブライエンです!
トラビス中佐の腹心であるディキンソン大尉夫人は、幼い子供たちを守って、アラモ砦に最後まで踏み留まって生き残り、メキシコ軍が敬礼する中、堂々と砦を後にした芯の強い美しさが印象的でした!ここでは看護師ダイアンを演じエルヴィスとパレードでデュエットも聴かせます!
さて!『ワークス・オブ・エルヴィス・プレスリー』は、冒頭でご紹介した<綿菓子の国/Cotton Candy Land>での息遣いも見事なパフォーマンスです!この『ヤング・ヤング・パレード』エルヴィス映画はいつもそうですが、歌唱力が半端なく素敵です。特に<綿菓子の国/Cotton Candy Land>はドリーミーで真摯に歌われています。劇中のエルヴィスは、伯父さんが行方不明になり、帰るところもない不安な中国人少女を見守り続ける誠実なプレイボーイ。ツインレイの看護師ダイアンに届く歌声!
- ビヨン・ザ・ベンド 『ヤング・ヤング・パレード」のオープニングチューン
- リラックス 70年代のライブでも歌っていた<フィーバー>を連想させるナンバー。『キッスンカズンのお相手役イヴァオンヌ・クレッグ。
- 博覧会に連れて行って
映画のタイトル候補にもなった曲、ロカブリータッチの軽快なナンバー。
- あなたにそっくり <破れたハートを売り物に>のB面にカップリングされたロマンチックななナンバー。ダイアナを思って夜のモノレールで歌う。HOT!00にチャートイン!
- 破れたハートを売り物に アルバムに先行して販売されたシングル。HOT!00にチャートインしたオーティス・ブラックウエルなキャッチなナンバー
- 今宵恋して
- 綿菓子の国
- おいらの世界
- ハウ・ウッド・ユー・ライク・トウー・ビー
- ハッピー・エンディング マイク&ダイアンが博覧会場を仲良く手を繋いで歩くポップな曲。
<綿菓子の国/Cotton Candy Land>が『エルヴィス』に使用されたのは、人はどこまでもミステリアスな生き物だということなのでしょう。ミステリアスの要因は「業jです。しかし「業jなんてありません。人間が作り出した物でただ好きなだけです。マイク(エルヴィス)は女好きですが、ツンイレイのようなダイアンと出会ったことで覚醒します。ダイアンは賢い女性で、中国人少女の言葉にマイクの真実を見抜きます。マイクの相棒ダニー(ゲイリー・ロックウッド)はギャンブルに目がない禁制品を自分たちの飛行機で運ぶ危機を招きます。最後は大滝詠一さんもお気に入りのマイクとダイアンの<ハッピーエンディング>で博覧会場をパレードでキュン!スーツ姿が好評なエルヴィスとぴったりのジョーン・オブライエンが花咲かすロマンス♡ロックンロールは形ではない、心意気なんだと<綿菓子の国/Cotton Candy Land><ハッピーエンディング>でさえ歌っているようです。
シアトル万国博覧会について
アメリカ合衆国は1928年条約の批准国としてBIE創設に参加したが、1935年に脱退し、その後の1939年ニューヨーク万国博覧会はBIE非加盟のまま開催された。ニューヨーク万国博覧会はBIEの一覧上では「World Exhibition – (General International Exposition 2nd Category)(第2種一般博)」として記載されているが、正式承認を受けた登録博(一般博)ではない。アメリカは1950年代に再加盟し、1962年シアトル万国博覧会が再加盟後初の正式な一般博として開催された。
エルヴィスとは何者だったのか
Stranger in My Own Hometown (Rehersal – 24th July 1970 RCA Studio Hollywood CA)
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