死ぬまでに聴かなければ、あの世に行けない、ロックンロール史上最強最高の「エルヴィス・プレスリーゴールドレコード第一集」に続いて、ロックンロール史上最強最高の「エルヴィス・プレスリーゴールドレコード第二集」の登場です。
エルヴィス・ゴールドレコード第2集
「50,000,000人のエルヴィス・ファンは間違っていない。」の副題がついたミリオンセラーのみを集めたゴールドレコード第2集。エルヴィスの入隊中にリリースされました。
1958~1959年の活気に満ちたロックンロール、キラキラ、元気の出るゴールドレコードです。
金ラメスーツからわかるように、第1集と違うのは、エルヴィスの溢れる色気が、声に凝縮されている点。なかでも「ア・フール・サッチ・アズ・アイ」は信じられない美しさ!このパフォーマンスに私は生涯、エルヴィスから離れなくなりました。
「思い出の指輪」「アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト」も絶品!
それにしてもロデオドライブで特注した金ラメスーツ、重さ9キロもあり、エルヴィスは着るのを嫌がったそうです。
ア・フール・サッチ・アズ・アイ /(Now And Then There’s) A Fool Such As I
1 I Need Your Love Tonight
2. Don’t
3. Wear My Ring Around Your Neck
4. My Wish Came True
5. I Got Stung
6. One Night
7.Big Hunk O’ Love, A
8. I Beg Of You
9. (Now And Then There’s) A Fool Such As I
10. Doncha’ Think It’s Time
このジャケットがエルヴィスがロックンローラ-だったことを語っているのは当たり前だ。
キングだからね。アン=マーグレット主演で製作されたブロードウェイ・ミュージカルを映画化した「バイバイ・バーディー」のバーディも金ラメスーツでエルヴィスらしさを出していました。
エルヴィスとは何者だったのか?
(Now And Then There’s) A Fool Such As Iの出だしのフレーズ”Pardon me”に集約されています。
バーディーが歌うと女の子たちが気を失うシーンがありますが、あながち嘘ではないのが”Pardon me”で実感できます。
ワンナイト /ONE NIGHT
もうこのアルバムの「ONE NIGHT」には狂ってしまいます、
若いエルヴィスの声には一夜といわず一カ月でもいいい。
この「ONE NIGHT」に匹敵する「ONE NIGHT」はキングのキャリアでも「シッドダウン・ショー」しかない。ストラップがないため椅子に片脚を乗せて歌ったバージョンだ。
「ワンナイト」は、映画「さまよう青春」のアルバム収録中に気分転換に歌った「ワンナイト(オヴ・シン)」がレコーディングされています。おそらく偶発的に突如、歌ったもので、この曲には突然、衝動的に歌いだすという記憶が塗り込められているのかもしれない。
One night of sin
Is all I’m now paying for
The things I did that I saw
Would make a wave stand still
Don’t call my name
It makes me feel so ashamed
I lost my sweet helping hand
I’ve got myself to blame
Always lived a very quiet life
Never did me no wrong
Now I know that living with you
Been too lonely too long
Don’t call my name
It makes me feel so ashamed
I lost my sweet helping hand
I’ve got myself to blame
Oh I lived a very quiet life
Never did me no wrong
Now I know that living with you
Been too lonely too long
Don’t call my name
It makes me feel so ashamed
I’ve lost my sweet helping hand
I’ve got myself to blame yeah
Whoooo-ooh-ooh
Thank you Tipitina’s
See you again next time
Thank you
シングル盤として正式にリリースされたものは、最初の「One Night Of Sin」ではなく、One Night With Youに歌詞を柔らかくしたバージョン。どちらもエルヴィス自身がギターで参加している。エルヴィスの脳裏には誰か意中の人が浮かんでいるのかもしれないエモーショナルなパフォーマンスがかっこいい。
アイ・ガット・スタング/ I Gou Stung
エルヴィスの入隊中の休暇を利用してRCAのナッシュビルスタジオで収録され、「ワン・ナイト」とカップリングでシングルリリースされ両面ヒットでミリオンセラーを記録したロックンロールナンバー。エルヴィスはチェット・アトキンスと共にギターでも参加しています。
「アイ・ガット・スタング」は、サントラアルバム「闇に響く声」とジャケットを変えただけの「クリスマスアルバム」の間にリリースされました。終生のロック小僧、ポール・マッカートニーもノリノリでカヴァーしています。
JADA TOYS 1:24 SCALE “1955 CADILLAC FLEETWOOD(PINK) WITH FIGURE”
ジェイダトイズ 1:24スケール ”1955 キャデラック フリートウッド(ピンク) ウイズ フィギア”
恋の大穴 /A Big Hunk O’Love
「恋の大穴」のピアノのノリはどうだい、ギターもかっこいい。
エルヴィスもワイルドに爆発しているかと思ったら”that’s right”って気合いいれるように歌うなんともかわいい声はどうなってるんだ!!声にギターとピアノが絶妙にからんで、ああ、この神業のようなバランスに狂ってしまう!このイカれ具合がロックンロールの神髄だ!
エルヴィス・プレスリーに関する書籍は大量に出回っています。そのうち翻訳され日本で流通するのはごくわずか。出歩くことが困難でミステリアスな生活を強いられ、本人のコメントも少ないので、想像の餌食にされがち。面白おかしく、ありきたりの英雄視するより、スキャンダラスなゴジップ本にする方が話題にもなり売れます。エルヴィス博士のような顔をして書き、読むに耐えないひどい本もたくさん出ていますが、珍しい写真が多く掲載されていれば、それだけで毛皮の絨毯のように売れてしまいます。骨まで盗もうとする世界を粉々に吹っ飛ばすのは、エルヴィスの遺した楽曲のみです。
アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト / I Need Your Love Tonight
「I Need Your Love Tonight 」の伴奏ってきたらどうだ。Oh!Oh!って一体どうなっているんだ。
このとってもデンジャラスな匂いのするラブソングで”hi-fi”って歌詞聴くたびに、そう掲示板で話題になっている「疑似ステレオ」を連想したよ。”I Need Your Love Tonight ”と求める愛まで疑似じゃないのかと思ったものさ。
「アイ・ニード・ユア・ラブ・トゥナイト」のイントロが聴こえてきたら、もうどうにもこうにもなるもんか!渋いコーラスに続いて、ああ、なんとも、なんとも、ああ、美しい声!ああ、エルヴィス万歳!
ELVIS PRESLEY エルヴィスプレスリー (RCAデビュー65周年記念) – ELVIS 55 Tribute Acoustic/ミニチュア楽器 【公式/オフィシャル】
ア・フール・サッチ・アズ・アイ / (Now And Then There’s) A Fool Such As I
ハンク・スノウの大ヒット曲をカヴァー。第二回グラミー賞にノミネートされました。その後73年にはボブ・ディランもカヴァー。エルヴィスとディランは一緒にレコーディングしたこともあり、ディランは「好きにならずにいられない」をアルバムに収録している。またディランはエルヴィスに会いに行った時のことを作品にしている。
それにしても、この声に、震える!聴かずに死ねるか!!
【直撃レベル】
青は生きててよかったレベル
赤は狂ってしまうレベル
ピンクはよだれダラダラレベル
(Now and then therei s a fool such as I)
Pardon me if l‘m sentimental
When we say goodbye
Don ‘ t be an gry with me
Should I cry
When you ‘ re gone, yet I’ Il dream
A Iittle dream as years go by
Now and then, there ‘ s a fool such as I
Now and then, there ‘ s a fool such as I am over you
You taught me how to love
And now you say that we are through
I ‘ m a fool, but I ‘ Il love you, dear
Until the day I die
Now and then there ‘s a fool such as I
(間奏)
(Now and then, there’s a fool such as I)
Now and then, there ‘ s a fool such as I am over you
You taught me how to love
And now you say that we are through
I ‘ m a fool, but I ‘ Il love you, dear
Until the day I die
Now and then there ‘s a fool such as I
Now and then there ‘s a fool such as I
Now and then there ‘s a fool such as I
いきなりだ!出合い頭の直撃パンチだ!”Pardon me”のPardonから meへの降下、ああ、こんなことがあっていいのか!あまりの甘さに頭から頬へと震えが伝わっている間に、ざらついた感触でスパッとブラッキラ棒に Should I cryと歌う。”Should”の切れ具合はどうだ、あっという間に一発で決める。なんという奴だ!そのあとに続く少し悲しげな声に鳥肌がたつ、ああ許してやりたい、許すしかない。と思っていたらsuch as Iでまた何気なく不敵な声でスパッとやる。コイツは確信犯だ。
コーラスのノリも最高だ!間奏が終わった後の”there ‘ s a fool such as I am””I ‘ m a fool, but I ‘ Il love you,”にはKOパンチだ!
特に”there ‘ s a fool such as I am”は骨だって溶ける!隣にナースがいてくれなきゃ心配だ!これは犯罪だ。裁判所が「直立不動で歌え」とクレームつけるのも無理のない話だ。直立不動で歌ったってたくさんの人は失神したけどね。
それにしてもこのギターはどうなっているんだ。チェット・アトキンスだろうが誰だろうが、ああ、たまらない。
フェイドアウトに入る前の foolはどうだ。こいつは一体何を考えてこんな歌い方をするんだ!
しかし、この曲に対する思いと、世間の評価(ベストアルバムなどでの扱い方)にズレを感じていたが、ビリー諸口氏もこの”Pardon me”のmeの声とチェット・アトキンスのプレイに関して「最高峰」と評価しているのを発見して、永年の苦悩は金ラメスーツのポケットに消え去った。それにボブ・ディランがカヴァ-したのもオリジナルのハンク・スノウではなく、エルヴィスだったというのも当然だ。
このアルバムはゴールドアルバム#1と比較すると声が艶っぽい。完全無敵のロックンローラーとして躍動感にあふれている。自信が満ちあふれている。
「 Don’t 」と「 My Wish Came True」のみが1957年の録音、残りは1958年の入隊前後を中心として『Elvis Is Back!』の片鱗も聴きとれる。
自分的にはキングのキャリアの中でも最もバランスがよかった時代と思う。
天才がさらなる努力と研鑽と傲慢に磨かれて輝いて、金ラメのスーツがこれほど似合う男はいない。エルヴィス・プレスリーは地上最強の金ラメ男だったことを忘れるな!
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