Oh,baby,baby,baby,babyBaby,
baby,babyBaby,baby.
baby,Baby,baby,baby
戻っておいで、
君とままごとみたいに暮らしたいんだ。
サンレコード時代の全シングルをRCAがデビュー前に再販
エルヴィス・プレスリー。RCA最初のアルバム「エルヴィス・プレスリー登場」はミリオンセラーの大ヒットとなった。
当時、お金のないティーンエージャーのために、全曲シングルカットされた。
しかし、飛ぶ鳥を落とす勢いで売れるので、RCAは自社だけでは生産が追いつかず他社にまでプレスしてもらうという前代未聞の処置を講じた。
RCAデビューシングルは1956年1月27日にリリースした「ハートブレイクホテル」だが、実はデビュー前〜の1955年12月20日にサン・レコード時代に録音した5枚のシングルを一挙にシングルリリースした。これらのシングルは、1959年2月に「For Lp Fans Only」、1959年9月に「A Datr With Elvis」との2枚のアルバムに分けて収録された。
に収録された。
ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス/Baby Let’s Play House
Elvis Presley – Baby, Let’s Play House (Live 26th Sept, 1956)
* Oh,baby,baby,baby,babyBaby,
baby,babyBaby,baby、
babyBaby,baby,baby
Comebackbaby,I wanna lplay house Wlth you
Well,you may got a college,you may go to school
You may have aP InkCadlllac
But don’t you be nobody’sfool
Nowbaby,comebackbabycome
Come back baby come Come back baby,
I wanna’ play house wit you
And l’m the man to tell you, baby
What l’m talking about Come on back to me little girl
So we can play some house
Now baby, come back baby come
Come back baby come
Come back baby,
I wanna’ play house with you
l wanna’ play house, baby
Now this Is one thlng, baby, I want you to know
Come on back and let’s play a little house
And we can make it llke we d’d before
Oh baby, come back baby come Come back baby come
Come back baby, I wanna’ play house with you
Hit it!
Ah, Iisten to me, baby, try to understand
l’d rather see you dead little glrl
Then to be wlth another man
Oh baby, come back baby come
Come back baby come Come back baby,
I wanna’ play house with you
*Re peat
エルヴィス・プレスリーに愛をこめて。
異名同曲。カントリーとR&B=白人と黒人。
「ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス」は、サンレコードからリリースされ、エルヴィス初のチャート・イン・ナンバーとなったロックンロール。
この曲は「I Wanna Play House With You」と「Baby Let’s Play House」違うタイトルで同じ曲という歴史がありカントリーとR&Bの遅配があるという不思議な曲。
ナッシュビル出身の黒人ブルースマンが1955年に「Baby Let’s Play House」のタイトルでヒットさせたR&Bだが、元々はカントリー「I Wanna Play House With You」で51年にエディー・アーノルドがカントリーチャートでナンバーワンヒットさせた曲。
エディー・アーノルドは、「知りたくないの」「想い出のバラード」などをヒットさせ、エルヴィスはこれらも「ELVIS COUNTRY」でカヴァーしてヒットさせている。
エルヴィスは「Baby Let’s Play House」でヒットさせ、エルヴィスのフォロワーであるバディ・ホリーは「I Wanna Play House With You」でカヴァーしたというのも面白い。
エルヴィス、王道をひとり行く
エルヴィスにとってロックンロールのルーツはゴスペルです。
カントリーも、ゴスペルも心のふるさとです。
ビートルズ(レノン&マッカートニー)はエルヴィスに感銘したもっとも有名なロックミュージシャンだが、実際にモデルにしたのはバディ・ホリー(1959年2月3日、飛行機事故で他界)だった。
バディ・ホリーとザ・クリケッツはもっとも熱心なエルヴィスの白人フォロワーであり、エルヴィスのスタイルに忠実だった。
当時音楽的にも人種的にもその境目で揺れていたが、バディ・ホリーは、そのルックスにふさわしく知的に対処していてロックンロールの王道を突き進んでいたが、23歳の生涯を閉じた。
エルヴィス・プレスリーがドイツに駐留中の1959年、第一線で活躍していたロックンローラーは次々と事故や逮捕などで一斉に姿を消し、60年代に入るとボーイズミーツガールズ的なポップスが開花した。ロックの灯火はイギリスに移ったような状態だった。
そしてビートルズは、ファーストアルバムでバディ・ホリーとザ・クリケッツから学んだものを自分たちのオリジナルとして見事に昇華させていた。そしてリヴァプールサウンズがアメリカに上陸して世界を席巻することになる。
サンレコードのオーナー、サム・フィリップスは、「エルヴィスのすごいところはラジオから流れてくる曲を一発で覚ええしまうことだ」と話していたという。
エルヴィス・プレスリー 心の旅
エルヴィス・プレスリーは最終的に「なんでも歌う人」という印象を与えた。(事実歌ったが、)
それは最初から運命のようになっていたように思う。
サンレコードのデビューが、R&Bとカントリーのカップリングで、両面ヒットとなり、その後も続いた。(ザッツ/オールライト/ブルームーン・オブ・ケンタッキー)
軍隊から帰った後は、イッツ・ナウ・オア・ネヴァーをはじめ拡大、加速する。
以後も留まることがなかった。
エルヴィス・プレスリーが、サンレコードの面接で語った有名な言葉「ボクはなんでも歌えます」「ボクは誰にも似ていません」それはそのまま実践されたことになる。
だから善かれ悪かれプレスリー本人の意志といえばそれで完結する話だが、無雑作であったにしろ、人の行動には意味があり、エルヴィス・プレスリーのそれにも意味がある。
そこには一貫性が確かにあると断言する。
それはエルヴィス、心の旅路です。
ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス*
*Oh,baby,baby,baby,babyBaby,
baby,babyBaby,baby.
baby,Baby,baby,baby
戻っておいで、君とままごとみたいに暮らしたいんだ
君は大学でも高校でも行けるさ
ピンクのキャデラックだって手に入れられる
だけど、分かったような顔をするんじゃないぜ
ベイビー、戻ってきておくれ
ベイヒー、戻ってきておくれ
戻っておいで、君とままごとみたいに暮らしたいんだ
オレが何を言いたいか
君に教えてあげる
オレのところに帰ってきて
一緒にままごとみたいな暮らしをしようベイビー、
戻ってきておくれベイビー、
戻ってきておくれ
戻っておいで、君とままごとみたいに暮らしたいんだ
ままごとみたいに暮らそうよ
これだけは君に知っていてほしい
戻ってきて、ままごとみたいに暮らそうよ
昔のように楽しくやろうベイビー、戻ってきておくれベイビー、
戻ってきておくれ戻っておいで、
君とままごとみたいに暮らしたいんだ
ぶんなぐれ!
ベイビー、オレの話を聞いてくれ
君が他の男といるのを見るのなら
死んでくれたほうがまだマシだぜ、ベイビー、
戻ってきておくれベイビー、
戻ってきておくれ戻っておいで、
君とままごとみたいに暮らしたい
*くり返し
この曲にはエルヴィスならではの真髄がある。
エモーショナルなロカビリー
「おまえが他の男といるくらいなら、おまえが死んでるところをみるほうがまだましだぜ」というのは、嫉妬心、おまえなしでは生きて行けないという意味なのか?
表面的にはそう聞こえるが、当時のクールな男エルヴィスの口からこぼれた歌詞はそういうわけにはいかない。
実は愛することを、愛されることを求めながらも、心底ではそれができるような男ではない。愛しているよ、と言っておきながら、その余韻さめやらぬうちに口を歪めてニヤリとされたら本当だろうかと疑うのは無理もない。
そうして引き裂いていくのだ。自分も恋の相手も引き裂きながら、自分たちの世界を引き裂いていくのだ。それは諦めた者の情感だ。
「どうせ手に入らないんだから、おまえなんか死んでしまえよ、第一おまえが手に入ったところで、実際のところどうしていいのかおれには分からないんだ。
幸せの経験がない者に幸せな暮らしがどんなものか分かるわけはないだろう。
おれは笑いながら見ててやるぜ、そうしていつも危機が忙しく騒々しくしてさえいてくれたら、オレは自分のことを考えずに過ごせるんだよ。
おまえがおれと家で暮らし永遠に仲良く暮らしている光景を空想しながら、ため息つきながら過ごせるよ、どうせこの世界は糞だぜ」と言っているようなものだ。
この曲は元の歌詞が「おまえは自分がセクシーな女と思っているだろうが面倒なことになるぜ」というのを「おまえはピンクのキャデラックを手にすることもできるだろうが、分かったような顔をするんじゃないぜ」に変えている。
後にエルヴィス自身ピンク・キャデラックを手にするが、この段階ではまだ手にしていない。エルヴィスにはピンクのキャデラックへの憧れがあったのだろう。「あのクルマをピンクに塗りつぶしたら世間の奴ら、きっと驚くだろうな。クールだぜ」と胸の奥で考えていたのだろう。
そこには富への憧れと憎悪あるいは侮蔑が混然としていないだろうか?
自分の手に入らない憧れはいつも憎しみにならざるを得ない。
それを裏づけるコメントがある。
ジョニー、僕はキャディラックを乗りまわすよ
ローダデイル・コーツ(メンフィス)に住んでいた時代のことだ。
ジョニ-・ブラックというローダデイル・コーツの友人 が当時をふりかえってコメントしている。
「エルヴィスが言ったんです。”ジョニー、僕はキャディラックを乗りまわすよ。”って。 2人で金を出し合ってもコカコーラの1本すら買えなかった時にですよ。」
スコティとビルに「Hit it! (ぶんなぐれ!)」とかけ声をかけておいて、「ベイビー、オレの話を聞いてくれ、君が他の男といるのを見るのなら死んでくれたほうがまだマシだぜ、ベイビー、」とやっているのだ。
エルヴィスとスコティとビルの3人は聴き手に突進している。
おまえなんか死ねと言いながら!
そして一番の問題は聴き手がそれに熱狂したということだ!
ここで言う「おまえ」は誰なのだ?
エルヴィスとスコティとビルの3人があまりにも多くのおまえを叩いてしまったものだから、後のセックス・ピストルズはあろうことか「エリザベス女王」を引っ張り出した。
ロックンロール中毒
ここにエルヴィスの真骨頂がある。
「そうだ、どうせ手に入らない、オレたちのものなんかナニもないんだ。教会や学校がナニを言おうが、実際のところナニもないんだ」
未来があるはずだけど、心の底では諦めている、そんな自分をどう扱えばいいのか分からない若者の心に楔を打ち込んだのだ。
若者をロックンロール中毒にしてしまった。
「自分をここに連れてこいよ。ナニもいらないよ、ここで遊ぼうぜ。人生がままごとだったら気楽だぜ。」と言ってるのだ。”baby,baby,baby,baby”その笑い声は「アイツ。おもしろい奴だぜ」と共感させるに十分だった。
「我流のブルース」とはよくぞ言ってくれたと思う。これが「誰にも真似のできないブルース」だ!メラメラとする情念が爆発しているんだ。聴き手自身の手が届かない心の奥のところに、一緒に手を持っていってわしづかみにしている。こんなように「ブルース」を歌えた男がどれだけいたと言うのだ。
「我流でないブルース」を歌う奴のブルースなんて、どんな価値があるのかと言いたい。「個人の個人的な自由の解放」こそブルースでないのか。
ままごとではなかったロックンロール誕生
ピンク・キャデラックを手にしたエルヴィスは、つまり自分の願望が実現がした時に、リベンジが叶ったときに、そう社会をHIT IT!ぶん殴った時に、この歌の通り自分自身を嗜癖する社会に遠ざけ、この歌の通りに分かったような顔つきに変わってしまった。
そして生涯、嗜癖する「家」に住み続けることになってしまったことで、エルヴィスの類いまれな情感は磨かれ続けることになる。
「DO YOU KNOW WHO I AM」などの素晴らしいパフォーマンスは自らの自由へのあくなき挑戦から生まれた曲だ。
つまり世に言う「何でも歌う歌手」というのも間違いなのだ。彼は終生嗜癖する社会に遠ざけてしまった自分を探し求めて「我流のブルース」を歌い続けたゆえに「世紀のアーティスト」なのだ。
エルヴィス・プレスリーの真実
光と影に遮られて見えない人間エルヴィスの真実。
そこにはあるのはこの地球上に暮らすすべての人々の物語でもある。
この曲はエルヴィスの全人生を語り尽くしていると同時にそのことを教えてくれる大傑作だ。
baby,baby,baby,baby 笑っていても、この歌はままごとじゃないぜ!
笑い声に救いがある。エルヴィスは、憎悪よりも愛することを選んでいるのだ。たとえ、他の男といても、死ぬよりはマシだと、愛することを選んでいるのだ。
ついでまでにこの”baby,baby,baby,baby”の精神は、ビーチ・ボーイズが継承した。ロカ・バラッド全盛の60年代にビーチ・ボーイズが「ファン・ファン・ファン」で停滞していたロックシーンに喝を入れた。
「ボクのカワイ子ちゃん、オヤジに嘘ついて学校休んで遊びに行こうよ」とこの曲と同じことをしたのだ。
コメント