エルヴィスは、ロックンロールのルーツはゴスペルだと語っていました。ブルースはゴスペルの兄弟です。子どもの頃、テユペロで、協会でゴスペルに親しみ、メンフィスに引っ越してからはビールストリートでブルースマンに親しんでいるはず。ブルースマンといってもプロではなく、仕事帰りにアルバイトのように演奏する。生活の匂いのするブルースです。
恋は激しく/When It Rains, It Really Pours
エルヴィスは2度<恋は激しく/When It Rains, It Really Pours>を録音しています。
1度目は1955年にサンレコードで、しかしサンのレコーディングは正式なものではなく、レコードになりませんでした。
2度目は1957年に<ラヴィング・ユー>の録音時にレコーディング。
しかしリリースされたにはエルヴィスの死後、1984年にトム・パーカー大佐が離れ、RCAがイニシヤチブをとるようになってからで、『エルヴィス・プレスリーの歴史・第四集』に収録されました。『エルヴィス・プレスリーの歴史・第四集』には未発表曲。未発表ライブ、オルタネイト・テイクなどが収録されています。
『エルヴィス。プレスリーの歴史・第四集』には。1955年にサンレコードで録音したものが収録されました。
驚きべきは、すでに19歳でブルースシンガーとして才能をキラキラさせていたことです。
サンレコード最後のレコーディング
<恋は激しく/When It Rains, It Really Pours>は、サンでの最後のレコーディングになりました。
このときのサムフィリップスとの会話で、アルバムをリリースするプランについて話し合っています。そのとき、<恋は激しく/When It Rains, It Really Pours>を入れるかどうするか、エルヴィスに任せているようなコメントが残っています。
エルヴィスは、「まだわかりません。他に良い曲があればそれを選ぶかも知れません」と答えています。サムは、同じサン所属のビリー・ザ・キッド・エマーソンのレコードを持っているのか確認しており、エルヴィスは持っていないことを告げると、サムは「家に届けておくよ」とエルヴィスに伝えます。
<恋は激しく/When It Rains, It Really Pours>をテスト録音したこの段階では、RCAへの移籍もなかったようです。
いまでは、すっかりロックンロールの聖地となった「サンレコード・スタジオ」の香りがするブルースをお愉しみください。
ビール・ストリートの楽屋裏
自分はビールストリートのレストラン(酒場)のステージに立ち、日本からのお客さんだと紹介されました。1999年8月のELVIS WEEK(8/8〜16)の時です。
その時、楽屋裏に入らせていただきましたが、いかにもブルースって感じがしてたのしかったですね。楽屋に限らず、欧米人と日本人の壁に対する認識の違いは歴然としたものがありますね。
おまけ
The King Of Rock ‘N’ Roll: The Complete 50’s Masters by Elvis Presley
The King Of Rock ‘N’ Roll: The Complete 50’s Masters by Elvis Presley
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