<ハートブレイク・ホテル>にエルヴィスが作曲で参加していたことはあまり知られていません。同じように<ラブ・ミー・テンダー>もそうです。エルヴィスは気にしていなかったようです。
「メンフィスの白人の間じゃR&B は 罪深い音楽 とされていたんだ。家でぼくがR&B のレコードを開いていると、がみがみうるさく言われたものさ。ぼくはいっこうに気にしなかったけどね」と、エルヴィスはのちのインタヴュー で語っている。あまりエルヴィスは気にしないタチだったようだ。
ラブ・ミー・テンダー / Love Me Tender
自分にはお経も、観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空・・・・般若心経のこともわかりません。
その代わりに「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」というようにしています。
知らない外国の町を歩くときも「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」と唱えます。
気分は般若心経ですが、言葉は「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」です。
イスタンブールでも「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」♪
モントリオールでも「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」♪
ロッキー山脈でも「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」♪
北京でも、やっぱり「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」♪
人は言葉で考えますが、言葉で語れないこともあります。言葉にならないけど分かる気持ちというのもあります。
世の中うまくいかないことが多いものですね。くよくよしてし主まうことがたくさんあります。
くよくよ考えないために、言葉で考ええないようにするのです。
頭を使わなくなるためめに何でもいいから口ずさめばいいのです。
空念仏です。
「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」です。
米国レコード工業会(RIAA)では、更新され続けているエルヴィス・プレスリーのレコード(CD)売上記録を改めて正式に認定するための厳格な監査が行われていました。
2004年1月8日。エルヴィス・プレスリーが眠るエルヴィスの自宅。
グレイスランドにおいて、米国レコード工業会(RIAA)は、エルヴィスの誕生日に合わせて、歴史的な偉業を証明するための公式発表を執り行いました。
RIAAは、エルヴィスは米国内において1億枚のレコード(CD)セールスを記録した米国史上最高売上ソロ・アーチ-ストであると公式発表を行いました。
米国内においてエルヴィス・プレスリーは、97枚のアルバムがゴールド・レコード認定、うちの55アルバムがプラチナを獲得。そのプラチナのうち25アルバムはマルチ・プラチナを受賞しています。
なかでもRIAA認定によれば「Elvis’ Christmas Album」は700万枚を超えるセールスによってエルヴィスの最多売上アルバムに認定されています。
シングルにおいても、51のゴールド、うち27枚がプラチナ、7枚がマルチ・プラチナの偉業を達成、公式認定されています。
以上は米国内のセールスに限定したことですが、世界中を対象とすれば、10億枚(アルバムとシングル両方を含む)を超えるセールスを記録していて、全セールスの約60%が米国、40%が外国であるとコメントしています。
21世紀になっても新しいアルバムがゴールドに認定されています。
デビューしたのが1948年。1977年、暑い夏の日に他界して、すでに40年を超えました。
アメリカでは毎年イベントが行われます。いつの時代もエルヴィス・プレスリーは、いまを共に生きるアーティストです。
その中でもひときわ輝くバラードの傑作「ラブ・ミー・テンダー」「好きにならずにいられない」・・・・アメリカンポップスのスタンダードナンバーとして、これからも歌い継がれていく名曲です。
自分はある年の夏・・・・アメリカに住む友人の実家で過ごしていました。
中流のホームタウンでは、7月4日の独立記念日を祝い、めいめいの家庭の庭先では、家族の花火大会が行われていました。
花火自慢から始まった雑談に興じていたのですが、エルヴィスの話になって、そこに居合わせたどの家庭にもエルヴィスのレコードが少なくとも1枚はあることをその時知りました。
その内の数軒は遠い国からきた奇妙な異邦人である自分に、所有するエルヴィスのレコードをわざわざ見せてくれました。
その中に「ラブ・ミー・テンダー」「好きにならずにいられない」「さらばふるさと」などがありました。
エルヴィスはアメリカンポップスの実験場だったことを証明するような曲たちです。
RIAAの公式発表を裏付ける話です。
そこに収まっている音楽は、すべて「一発録り」です。
何テイクもスタジオで録り直すやり方です。晩年、体調を悪くしてからダビングするようになりましたが、エルヴィスの意識にダビングはなく、「一発録り」のイメージだったと思うのです。
それが最初からの自分のスタイルでしたから。
つきあうバンドは大変です。実際没になったテイクを聴いても分るようにいいものが沢山あります。
「もう、いいじゃないか。どこが問題なんだ。」と思いながら、熱意がバンドを動かしたのです。
映像に対するこだわりは自分では見えない分、少なかったように思いますが、音に対しては皮膚感覚でキャッチしていたように思います。
根っからのミュージシャンであり、それ以上に愛情に敏感だったエルヴィス・プレスリーとは愛の人だと思うのです。
だから「グレイスランド」というメルヘンチックな映画が生のエルヴィス物語以上にエルヴィス物語として説得力があるのです。
うれしいときにも「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」
ハラがたったら「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」
楽しいときにも「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」
「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」は魔法の言葉。
「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」は心の奥で光るダイヤモンド。
「らぶみーてんだ~、らぶみ~すい~と」は、決して傷つけられない心のダイヤモンド。
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