1年は52週ある。
2年間で51週、全米ヒットチャート・ナンバー1になった曲が並んでいるアルバム。
エルヴィスは神と王様にされた。どちらでもなかった。
彼はもっとアメリカ的な何かであり、僕が思うには、もっと英雄的な何かだった。
エルヴィス・プレスリーは夢と幻想の新しい広大な風景に挑んだ探検家だった。
彼は自分の夢の最高のものが実現しないと言われることを拒み、他の誰の概念にも定義されることを拒んだ男だった。
これは民主主義の目的地であり、あらゆる将来のアメリカの英雄が出発する旅の目的地だ。
エルヴィスがその旅の大半を彼ひとりでやり遂げたことは、僕らの中で最も勇敢な人のために取ってある栄誉と愛情と共に彼を記憶しておくのに充分な理由だ。
ディブ・マーシュ(ロック評論家)
エルヴィスのゴールデンレコード第1集
1.Hound Dog(A/1956.8.18~全米10週連続No.1)
2. Loving You(B/1957.7カントリーチャートNo.1)
3. All Shook Up(A/1957.4.13~全米7週連続No.1)
4. Heartbreak Hotel(A/1956.4.21~全米8週連続No.1)
5. Jailhouse Rock(A/57.10.11~全米6週連続No.1)
6. Love Me(A/57.1.5~全米2週連続2位)
7. Too Much(A/57.2.9~全米3週連続No.1)
8. Don’t Be Cruel(B/56.8.10~全米11週連続トップ、1000万枚セールス)
9. That’s When Your Heartaches Begin(B/57.4.27~全米58位)
10. Teddy Bear, (Let Me Be Your)(A/57.7.8~全米7週連続No.1)
11. Love Me Tender(A/56.11.3~全米5週連続No.1)
12. Treat Me Nice(B/57.10.28~全米18位)
13. Anyway You Want Me (That’s How I Will Be)(B/56.10.28~全米18位)
14. I Want You, I Need You, I Love You(A/1956.7.28全米No.1)
ジュリー・レイパー、マイク・スト-ラ-のコンビによる楽曲
1956年4月25日はRCAでのデビュー曲「ハートブレイク・ホテル」がビルボードHOT100でナンバーワンになった日だ。以後7週間連続ナンバーワンを堅持、2月22日初登場から8月22日まで半年間チャートインしていた。年間シングルチャートでもナンバーワンになった。
これはエルヴィスの曲が初めてナンバーワンにたった日から数えて丁度2年後の1958年4月に発売されたベストアルバムだ。
針を落とせばいきなりエルヴィスの声が先攻して「おまえはまるで猟犬だ」と飛び出す。
遅れをとるまいぞとばかりに、ドラムが続いて偉大なる「世界を変えたサウンド・ツアー」に参加することになる。2年間で51週、全米ヒットチャート・ナンバー1になった曲が並んでいることがすべてを語っている。
これは理屈抜きにエルヴィスの壮大なロックンロールの旅を収めたベスト盤であり、歴史を語る教材だ。
このうちジュリー・レイパー、マイク・スト-ラ-のコンビによる楽曲は「1.Hound Dog」「2. Loving You」「5. Jailhouse Rock」「6. Love Me」「12. Treat Me Nice」だ。
このうち3曲がナンバーワンで滞在期間は合計18週、35%を占める。このコンビによる楽曲は多く「すさんだ気持」「あの娘が君なら」「ボサノバ・ベビー」「リトル・エジプト」などもある。
オーティス・ブラックウェルとエルヴィスの共作
エルヴィスが手掛けた作品として記録されているものが3作ある。
2作はオーティス・ブラックウェルとエルヴィスの共作による「3. All Shook Up」「8. Don’t Be Cruel」この2曲ともナンバーワンで合計滞在期間は18週、35%を占める。残る1作がヴェラ・マトソンとの共作による「11. Love Me Tender」、5週連続No.1なので、これら3曲を合計すると23週、45%を占める計算になる。
オーティス・ブラックウェルの手による作品には「君の気持を教えてね」「心の届かぬラヴレター」「破れたハートを売り物に」「恋のあやつり糸」などミディアムテンポの明るい曲が多い。
リー・ローゼンバーグ&バナード・ワインマンの共作による「7. Too Much」
ウイリアム・J・ラスキン&ビリー・ヒルの共作「9. That’s When Your Heartaches Begin」
カルマン&バーニー・ロウの共作「10. Teddy Bear, (Let Me Be Your)」
アーロン・シュローダー&クリフ・オーエンズの「13. Anyway You Want Me (That’s How I Will Be)」
モーリス・マイセルス&アイア・コスロフの「14. I Want You, I Need You, I Love You」
1956年のエルヴィス
とにかくよく聴いた。レコード盤はすり切れている。
聴き過ぎて、正直なところ空気みたいなものでいまでは感慨といものがない。
あるとすれば「ハートブレイク・ホテル」はその曲の構成などによって特別なきらめきを感じる。
おそらく同じ思いの方がもの凄く多いのではないかと思う。
好きな曲と尋ねられたら、まずこれらの楽曲を別にして答える方が多いのではないだろうか?
それほどまでにこれらは体内に溶け込んでいるのだ。
が、しかし歌うのは難しい。以前アメリカのカラオケ屋で、Garth Brooks を崇拝していてプロを目指している男に「監獄ロック」を歌ってくれとおねだり?して歌わせたが、顔面が真っ赤になって途中でダウンした。
ホントのところ、このアルバムは盆か正月に聴く逸品だ。
1956年のエルヴィスを考えていたら、このアルバムになってしまった。
それにしても56年のエルヴィスはすごい。
エルヴィス・プレスリー
出生地 ミシシィッピ州イースト・テュぺロ
誕生日 1935.1.8.4:35.A.M(山羊座)
1977.8.16.14:30.PM(42歳7ヶ月)
兄 弟 双生児として誕生、兄Jesee Garon Presleyは死産
血液型 O型ポジティブ
身 長 183cm
目の色 ブルー
髪の色 ブラウン系ブロンド(黒に染色)
宗 教 キリスト教(9歳で洗礼を受ける)
軍 歴 1958.3.24入隊、1960.3.4除隊(軍曹)
駐屯地 西ドイツ、フリードバーグ
定住地 テネシー州・メンフィス. グレイスランド(1957年に購入)
3764,Elvis Presley Boulevard,Memphis,Tennesee
趣 味 空手(黒帯8段)、バッジのコレクション、フットボール、クルマ、バイク
好きな色 黒、ブルー、ピンク
社会保険番号 409.52.2002
偽 名 John Burrows
好 物 ピーナッツバター&バナナ・サンドイッチ
(いまではレストラン:エルヴィスプレスリー・メンフィスのお勧め料理になっている)
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