愛はやさしく/Tender Feeling:1964

特選ソングス

この小さな曲<愛はやさしく/Tender Feeling>がメンフィスの空から降ってきて、人々の目から涙がこぼれ落ちて、鳴り止むと数万人の人々が持っていたローソクに火が灯り、一斉にエルヴィスのお墓に向かって歩き出した光景が忘れられません。嗚咽がこぼれ、倒れるヒトが続き、それは、それは、美しい光景でした。エルヴィスが天国に逝って、すでに22年が過ぎていました。

その日、そのとき、肩を叩く温かい手のぬくもりと、「来てくれたんだね、ありがとう」という声が聴こえたのです。

愛はやさしく/Tender Feeling

エルヴィス・プレスリーに会ったかと訊かれたら、会ったという。
天空から舞い降りて、傍らに立ち、肩を叩いて励ましてくれたと答える。

それはグレイスランド、有名な門扉の前で突然に起こった思いもしなかった奇跡。

一緒に暮らしていても心の離れたカップルがいる。
一方で、会うこともなく離れていても、あるいは、会っていて言葉を交わすことがなくても、思い続けるカップルがいるのに似て、人は意識、つまり心のなかに選択によって現実を創る。

パンの耳を食べて暮らしても幸福だと思える人間もいれば、思うがままに食べ放題に暮らしても不幸と思うのに似ている。

グレイスランドに行けば、うまくするとエルヴィスに会える。

それは行かない限り想像できない、見晴らしのいい不思議な場所。

Elvis’ Voice…💖🥰💋💞💕💓💗💖💘💜❤🧡💛💚💙💥

愛はやさしく

Elvis’ Voice…💖🥰💋💞💕💓💗💖💘💜❤🧡💛💚💙💥


愛する気持ちを隠しきれない
君がそばにいるいま
愛しい思いで君を見つめよう
そして優しくキスせずにいられない

心から君を愛そう
生涯の愛をここに誓う
この甘い気持ちはまさに真実
君を思うこの愛しい気持ち

なぜか分かっていたよ
初めてロづけた瞬問から
君が忘れられない女性になることを

他に心を移すことなどないさ
始めからずっと愛してさ
そしてロづけするたぴ見せてあげる
この胸の中の愛しい気持ち

エルヴィス・プレスリーお得意の甘くしっとりとしたバラード。

お得意すぎてインパクトにかけるほどだ。
それにしても、 グレイスランドの空から降って来た<愛はやさしく>には、エルヴィス・プレスリーのスケールの大きさを感じた。

それまで、何度となく聴いた<愛はやさしく>。
何度も聴きながら、実は一度も本当には聴いていなかったのだ。と思い知らされた。
つまり、本当のところ、心を傾けていなかったのだ。

グレイスランドでは、そんなぼんくらにも分るようにして聴こえてくる。
その瞬間から、自分にとって<愛はやさしく>は、死ぬまでに聴きたい曲を越えて、死ぬまで聴きたい曲に変わった。

Tender Feeling

l can’t concea! a tender feelin’
Now that you are olose to me
l look at you with tender feelin’
And oan’t help kiss you tenderly

I offer you a true devotion
All life through my love I vow
For thie s real this sweet emotion
This tender feeling I have now

Somehow I knew
From the moment our lips first met
You’d be the girl I could never forget

No other Iove could be appealin’
l loved you right from the start
And with each kiss l’ll keep revealin’
The tender feelin’ in my heart

人は身体と心で生きている。
身体を失っていないので、なんとも分らないが、身体がないと心は使えないはずだ。
いつか使えなくなる心を思うと、身体だけで生きているのはもったいないことだ。
<愛はやさしく>は、そんなことを考えさせた。

そんなことを考えていたら深夜、グレイスランドの前で車に轢かれそうなった。
間一髪で助かったが、ついでだから、キングが助けてくれたと思うようにしている。

身体は使わないとくたびれる。
だから努力しているが、それでも身体はくたびれてくる。
心も同じで使わないとくたびれる。
先送りするために身体と同じようにトレーニングする。
限り?ある貴重な時間に自分を埋め込んで心をすり減らすようにして暮らしたいと思う。

それもエルヴィスが教えてくれた。
聴こえてきますか?あの歌が・・・・。

脳を海綿のようにして、歌という歌を、吸い込んだエルヴィスに似て、模擬を土台に好きを生み、やりたい、なりたいを灯台に暗闇を通り抜けようとするときに、エルヴィス・プレスリーの歌声は、その傍らで枯れることなくそっと咲く花であり、吹く風になる。

♪ 他に心を移すことなどないさ
始めからずっと愛してたさ  ♪

エルヴィス・プレスリーとは何者だったのか。

エルヴィス・プレスリーが元気だった頃、アメリカはすこぶる元気だった。
そして世界は宇宙に向かっていた。

エルヴィス・プレスリーが元気だった頃、アメリカはすこぶる元気だった。

エルヴィス・プレスリーのファンしか見ないだろう映画に出演していた頃、それでも足らないとエルヴィスに二人出演してもらい、エルヴィスにデュエットしてもらうほど、エルヴィスが元気だった頃、世界も元気だった。

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