NHS(英国の国営医療サービス)を支援し1,000ポンド(約13万3,000円)を募ろうと、自宅の庭(幅25メートル)を100往復することに挑戦、チャリティ・ウォークを行なった99歳の退役大尉、トム・ムーアさんがマイケル・ボールとデュエットした「You’ll Never Walk Alone」がUKシングル・チャート初登場で1位に輝いた。
ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン/ You’ll Never Walk Alone
嵐の中を進むときも
頭を高くかかげなさい
闇を恐れてはなりません
嵐が鎮まるその時には
黄金の大空が開け
甘美なひばりの白銀のさえずりが聞こえてきます
風の中を歩きつづけなさい
雨の中を歩きつづけなさい
たとえあなたの夢が
荒々しく吹き飛ばされそうになろうとも
歩きつづけなさい
歩きつづけなさい
希望を胸に
あなたは決して一人で歩くことはないのですから
あなたは決して一人で歩くことはないのですから
歩きつづけなさい
歩きつづけなさい
希望を胸に
あなたは決して一人で歩くことはないのですから
あなたは決して一人で歩くことはないのですから
人は2種類の幸せを生きる
幸せには2種類あります。
ひとつは一時的な幸せ
情緒的な苦痛を数時間鎮めてくれます
どちらかといえば自分の外側にあります。
もうひとつは長く続く幸せ
苦しみの底にある原因を取り除くことで得る幸せ
自分の内側にある苦痛を取り除くので、内面的な作業の結果で得られます。
一般的に一時的な幸せを求める傾向が強いようです。
それは「状態」で認識しやすいので手応えが簡単に理解できるからです。
一方の長く続く幸せは方向性で感じることができるものなので、時には苦でしかない場合も少なくありません。
たとえば美味しいものを食べたり、性愛で得られる快感と山登りで得られる歓びを比べてみたら、簡単に理解できます。
山の頂きに向かって歩き続けるのは大半が苦痛の連続です。
しかしポジティブにとらえなおすと、一時的な幸せを再生産するためには、気が遠くなるほどの繰り返しが必要であるのに対して、永続的な幸せを得るとそこに心を休めることができます。
軋轢を見つめ続ける心に届ける慈悲
エルヴィス・プレスリーのユール・ネヴァー・ウオーク・アローン
いわゆる依存症というのは、再生産するために繰り返さなければならないという強迫を自分に課している状態です。
思考に支配される状態を受け入れることを身体、言葉、心に許可した状態です。しかし身体や言葉を支配できても心に嘘をつくことは誰にとっても難しく、軋轢が生じます。
その軋轢を心はじっと見ています。
エルヴィスの声は、その心をそっと掬い上げるように慈愛(=共感)に満ちています。
ウイルス感染を防止するために「密集するパチンコ店に行かないでください。」と言われて、その理由がわからない心はありませんが、一時的な幸せを再生産するためには自分を裏切るしかないのです。
彼らは方向性に幸せを見つけるのが苦手で、一時的な幸せを求めてしまうのですから。
彼らは内面の充実を物質社会が追い越してしまっていることに気がつかないので、選択肢があるのにないと思い込んでいるのです。
慈悲とは共感。
一時的な幸せを求めてしまう寂しさを抱えた人を攻撃するより、ホームステイを受容する人も「私もあなたと同じ。だから、小さなこの子と一生懸命我慢しているのよ。」と心するのが慈悲(=共感)。
You’ll Never Walk Alone
When you walk through a storm
Hold your head up high
And don’t be afraid of the dark
At the end of the storm Is a golden sky
And the sweet silver song of a lark
Walk on through the wind
Walk on through the rain
hough your dreams be tossed and blown
Walk on, walk on (Walk on, walk on)
With hope in your heart
And you’ll never walk alone
You will never walk alone
Walk on, walk on (Walk on, walk on)
With hope in your heart
And you’ll never walk alone
You will never walk alone
エルヴィス・プレスリーの交響楽を聴き続けて
人間は身体、言葉、心の交響楽を奏でる生き物です。
なかでも注目したいのが「言葉」です。
言葉というのは文字通りの言葉をはじめとして表情、身振り、態度、音、フェロモンのような科学物質も含まれます。
言葉は身体が死ねば話す能力も失われます。
心は身体を解剖しても、これだと指差すことができません。
エルヴィス・プレスリーの秘密
ユール・ネヴァー・ウオーク・アローンをBGMにして流しているだけで自然に涙が出れくるのは何故でしょう。
エルヴィス・プレスリーが亡くなったのは1977年、43年前のこと。
英語の歌詞も、その意味も知らず、いま、エルヴィスと自分たちを繋ぐのは、心と死んでもなお音源から発信続けるフェロモンだけです。
このフェロモンがかなりの曲者だと思うのです。
人が他人に惹きつけられるのは、かなりの部分、フェロモンの仕業だとわかっています。
エルヴィスが奏でる交響楽に、方向性に道標を感じて、さて山の頂きをめざしながら、パンデミックの後の世界を探ろう。
I Believe: The Gospel Masters , CDボックスセット
ディスク:1
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