ブルー・リバー / Blue River

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一方「ブルー・リバー」は、1967年のサントラアルバム「ダブル・トラブル」のボーナスソングとして収録された軽いナンバー。

上の動画はエルヴィス映画とは関係のないユーチューバーの製作によるものだが、まるで楽曲用に製作させたかのように見事にマッチしている。

ブルー・リバーは白い川

「ブルー・リバー」は、特長のある曲ではなく、なんの変哲もない実にあっさりした曲。
「ブルー」ではなく「白い川」のようです。

しかし「ブルー・リバー」は、エルヴィスらしいといってもいいのではないでしょうか？
しかもこの曲がリリースされたのは、ビートルズがアメリカを席捲していた時期です。
本気で対抗するならこんな無色透明のような曲で対抗なんかできないですよ。

にもかかわらず、なぜならエルヴィス・プレスリーは、黒人の音楽、白人の音楽、ロック、ポップス、民謡、宗教家というように垣根を超えて、時に熱く、時に静かに、オーケストラ・大合唱もあればアカペラもありで訴えるように、癒すように歌います。

つまり「ブルー・リバー」は、ニュートラルな状態のエルヴィス・プレスリーそのものを聴かせているのです。サム・フィリップスに初めて会った時「僕はなんでも歌えます」と言ったことを証明しているのではないでしょうか？

ダブル・トラブル

僕はエルヴィスが1968年に録音した「おしゃべりはやめて/ A Little Less Conversation」で、完全にミスっていますから、エルヴィスの選曲耳には降参しています。
エルヴィス・プレスリーにはエルヴィスにしか聞こえない音があるんですね。

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