ビ・バップ・ア・ルーラ
ジーン・ヴィンセント
扇情的だ。ロックンロールだ。
エルヴィス・プレスリーには情念というものが色濃く漂っているが。この男---ジーン・ヴィンセントはひたすら獣のように歌う。
エルヴィスの模擬をしながらエルヴィスよりも挑発的だ。
この曲はバイク事故で入院中の海軍病院で海兵隊員から25ドルで買ったという説がある。
それが不思議でないような気がする。
ジーン・ヴィンセントと彼のバンド、ブルー・キャップスはまるでワイルド・エンジェルのようだったという。
不運にも事故で脚が不自由になりステージはほとんど動かなかった。
この当時、エルヴィスもそうだが、ジーン・ヴィンセントも階段の吹き抜けに立ってレコーディングしていた。
エコー効果が得られるからだ。
ジーン・ヴィンセントは、エディ・コクランや、バディ・ホリーらとおなじく。ロカビリー・ブームを受けて登場した。
アメリカ国内では「一発屋」で終わった感が強いが、イギリスでは長く愛された。
そのフィーリングはSEX PISTOLSに一番近い。
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