Enema of the State
blink-182
いろいろ書いたにしても、ジャケ買いで決まりの1枚。
こんなナースに出会いたい、触られたい一心が爆走する。
曲はその思いをひたすら支援する。
ところが、このサウンドと来たら、20世紀に間にあってよかった。
ロックンロールがなにかをもう一度認識し直してくれたアルバムだ。
90年代にくしゃくしゃになったロックの毒素を『浣腸』して、きれいさっぱり洗い流してくれた。
文句なしにカッコいいサウンドだ。
カリフォルニア・サンディエゴ郊外で生まれた軽快で、明るく、理屈なんかなく、ひたすら楽しいアメリカンなサウンド。
ニルヴァーナ
を思い起こさせ、さらにはロック創世期のエルヴィス・ロカビリーにまでダイレクトにロックンロールのメイン・ストリームをワイヤードしている。
同じようなサウンドがひしめきあう90年代ロックの世界にあって、個性が問われるのは必然。
個性が実は個性ではなく、産業ロックを否定するものが産業ロックだったりする、ややこしい時代にあって、水戸黄門の印篭か、遠山の金さんのさくら吹雪か、というくらいはっきりと、ロック、あるいはパンクとは、これだぜと示してくれた快感は、まぎれもなく20世紀を締めくくるにふさわしいアルバムだ。
とにかく聴くべし!
こいつらの発散するエナジーは、『アメリカン・パイ』という映画でしかりごちそうになることができる。
彼等、マーク・ホッパス(ベース,ヴォーカル)、トム・デロング(ギター、ヴォーカル)、スコット・レイナー(ドラムス)が出演しているからだ。
ビデオ屋へ走ろう!おっと、その前に脳を浣腸してもらおう!