ELVIS' GOLDEN RECORDS
ELVIS PRESLEY
1956年4月25日はRCAでのデビュー曲<ハートブレイク・ホテル>がビルボードHOT100でナンバーワンになった日だ。
以後7週間連続ナンバーワンを堅持、2月22日初登場から8月22日まで半年間チャートインしていた。
年間シングルチャートでもナンバーワンになった。
これはエルヴィスの曲が初めてナンバーワンにたった日から数えて丁度2年後の1958年4月に発売されたベストアルバム。
針を落とせばいきなりエルヴィスの声が先攻して「おまえはまるで猟犬だ」と飛び出す。
遅れをとるまいぞとばかりに、ドラムが続いて偉大なる「世界を変えたサウンド・ツアー」に参加することになる。
2年間で51週、全米ヒットチャート・ナンバー1になった曲が並んでいることがすべてを語っている。
これは理屈抜きにエルヴィスのベスト盤であり、歴史を語る教材だ。
このうちジュリー・レイパー、マイク・スト−ラ−のコンビによる楽曲は<1.Hound
Dog><2. Loving You><5. Jailhouse Rock><6. Love Me><12. Treat Me Nice>だ。このうち3曲がナンバーワンで滞在期間は合計18週、35%を占める。
エルヴィスが手掛けた作品として記録されているものが3作ある。
2作はオーティス・ブラックウェルとエルヴィスの共作による<3. All Shook Up><8. Don't Be Cruel>この2曲ともナンバーワンで合計滞在期間は18週、35%を占める。
残る1作がヴェラ・マトソンとの共作による<11. Love Me Tender>、5週連続No.1なので、これら3曲を合計すると23週、45%を占める計算になる。
活気にあふれている、スピリットがある。そしてなによりビートのある唯一無二の声がある。
世界を変えた楽曲集だ。
そのスタイルは『ロックンロール・クラシック』と呼ばれるものになってしまったがビートルズが「エルヴィスがいなければ僕たちはいなかった」とコメントしているようにエルヴィスなしにロックは語れない。
エルヴィスを「THE KING OF ROCK'N'ROLL」と呼ぶ理由が分かるアルバムだ。
ハートブレイク・ホテルについて/ポール・ウィリアムズ氏の意見